素材はいいんだから勿体ないわ!
前半はフェルンさん視点。後半はリンちゃん視点にもどります。
総合評価230pt越えです!ありがとうございます!
うふふ!さっきはつい勢いでリンちゃんを買い物に誘っちゃったけど、正解だったかもしれないわね。あの娘…元の素材は良いし、本人もたまに自分から美少女だって言ってるのに、服装にはわりと無頓着っぽいのよねぇ。それが残念で仕方なかったの、私。リンちゃんってば、「あくまでちょっと整った顔してるだけですよ」なんて言ってるけど…そんなことはないのよ!贔屓目に見ても美人になる逸材だもの。
ふふっ。いいお店を知っているからね…明日は目一杯着飾らせるわよ〜。
ふわぁ…今、何時かしら…?…8時か。これなら十分間に合うわね。昔の偉い人が時計を開発してくれていて助かったわ。朝食も摂ったし、服装もいい感じね。財布も持ったし…そろそろ行きますか。約束の時間よりも少し早いけど、早いに越したことはないものね。
……私は約束の時間よりも早く来たわけだけど…リンちゃんの方がさらに早い…驚いたわ。けど、早く来ることを想定していないわけじゃないけど…大人としての余裕の風格をリンちゃんに示したかったんだけど。まぁ、ここでうだうだ言っていてもしょうがないし、リンちゃんをこれ以上待たせるのは落ち着かないし、声を掛けましょう。
「おはよう、リンちゃん。早いわね。待たせてしまったかしら?」
「おはようございます。フェルンさん。今日はデートのお誘いありがとうございます。あと、私はわりと今来たばかりですよ。」
「ふふっ。そうね、たしかにデートね。それじゃ、準備が出来ているのならお店に向いましょうか。」
今来たばかりは絶対に嘘よね。だって、串焼き持っているし…2本も。
「あ、フェルンさんもこの串焼き食べます?おいしいですよ。」
「残念だけど、私今日はもう朝ごはん食べてきちゃったの。」
「そうですか〜、欲しくなったらいつでも言ってくださいね。在庫はいっぱいあるので。」
「店売りのじゃないの?それは。」「はい。私お手製の串焼きですよ。塩味です。」
リンちゃんが自ずから作った料理…心底食べたいけど、今はお腹に余裕がないのが悔やまれるわ…
「ここよ。今日の目的地は。」
「ここは…服屋ですか?フェルンさんの新しい服買うんですか?私センスはないので選べませんよ?」
「私じゃないわ。今日は、リンちゃん。あなたの服を買いに来たのよ!」「…私ですか⁉なんで⁉」
「だって、リンちゃんってば、素材は良いのに服には無頓着なんだもの。折角きれいなんだから、着飾らないと勿体ないじゃない。それとも、その服装に何かこだわりでもあった?」
「いえ…そういうのはないですけど…服の選び方ってよくわからないんですよ。だからまぁ、着れればいいかなって。」
「それじゃ駄目なのよ!さぁ、行くわよ!私とのデートに付き合ってくれるんでしょう?」
「ウムム…まぁ、そうですね。服選びは、フェルンさんにおまかせしますね…」
「言質は取ったわ!」
「いらっしゃいませ!ってあら、フェルンじゃない。今日はどうしたのよ。まだ新作は出来てないわよ?」
「今日は新作じゃないのよ。アンジェ、この子の服を数着、見繕ってほしいのよ。」
「ほうほう。フェルンがそんなに入れ込むなんて珍しいわね〜。確かに磨けば光りそうだわ!お嬢さん、お名前を伺っても良いかな?」
「リンです。お手柔らかによろしくおねがいします。」
「よろしくね、リンちゃん。私はアンジェ。この店の店長やっているわ。ちなみにフェルンとは腐れ縁の幼馴染なの。」
「はえ〜。だから気安い感じでフェルンさんと接していたんですねぇ〜。」
「早速で悪いけど、服…選んであげてくれるかしら?」「いいわよ!でも、そうねぇ…あんたも手伝いなさいな、フェルン!」
フフフ…腕が鳴るわ!
〜〜〜
…まだ掛かるんでしょうか…もうかれこれ2,3時間くらいお二人の着せ替え人形になっているんですけど…はぁ…女性の買い物は長い。コレを実感しましたよ。
そりゃ、最初は良かったんですよ?でもね?1時間経ったあたりからね…段々顔が死んでいくんですよ…これが純粋な女子だったらキャッキャウフフ出来るのかもしれないですけど…私は前世が男でしたからね…こういうのは無縁だったわけで…着せ替え人形にされる側って結構辛いですね…幸いなのが美人に囲まれていることですよ…
まだ議論してるし…個人的には寒色系で。それ以外はぶっちゃけよくわかんないです。はい。
「そうねぇ、確かにリンちゃんは綺麗な銀髪してるから、確かに寒色系の方が合ってるのよ。あとはパステルカラーとビビッドカラーのどちらがベストマッチなのかが大事なの。」
難しいですね…美少女も大変だ。でも私冒険者なので、普段着には着ないですよね…申し訳ない。あと、私の髪色はアイスシルバーくらいの色合いしてます。
「大丈夫よ。リンちゃん。どうやら普段着には向かないって考えてるみたいだけど、私は付与魔法も扱えるわ。だから、冒険者であっても普段着から冒険着にもなるのよ!」
「そうなんですか?それはありがたいですね。アイテムボックスに死蔵する羽目にならずに済みそうです。あ、お代はいくらになりそうですか?」
「ふむふむ。この子、冒険者としても逸材じゃないの。あと、お代は気にしないでいいわ。フェルンに払わせるから。」
「そうよ!リンちゃん。ここは私の奢り。ぜひとも着飾ったリンちゃんが見たいという私欲を満たそうとしているだけだもの。」
心遣いはありがたいんですけど…正直貯金がアホみたいにあるので少しでも多く使いたいだけなんですよね。まぁ、断る方が失礼ってもんですから、ありがたく受け取りますが。
結局フェルンさんは私の服を5着分ほども購入してくれました。フェルンさんのお財布がピンチでなければいいですけど…
「ありがとうございました。今度は友人も連れてまた来ますね。」
「ええ。リンちゃんとそのお友達ならいつでも大歓迎よ!なんならお安くしとくわね?」
そう言ってアンジェさんとは別れました。
「この後はどこか行きたい所ある?リンちゃん。」
「うーん。食材売り場…ですね。珍しいものがあるかもしれないので発掘したいです。あと、何が揃うのかも知りたいので。」
「わかったわ。じゃあ、市場に向いましょうか。」
「はい。案内よろしくおねがいします!」
次回もフェルンさんとデート回続きです。
貰った服には、〈防御上昇〉〈状態異常耐性〉〈魔法軽減〉〈物理軽減〉など…防御効果山盛りです。
次回もよろしくです。m(_ _)m




