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Elo.8 【次の街】他力本願な勇者は 失敗ばかり!

城に戻った勇者パーティー。

王の間にて。


王様「ご苦労じゃった。確かに10万ゴールドは返済されたな」

ジェニミ「はっ!大変ご迷惑をお掛けしました!!」

王様「うむ!…ぷっw」

ジェニミ「!!?」

王様「いや失礼…。(白目向いて倒れて憐れみで10万貰ったのをワシが知っているなど…ぷっwww)」

ジェニミ「??? では失礼します」


城をあとにするジェニミ。


ジェニミ「さあ!振り出しに戻ったな!(超爽やか)」

戦士「ホントな…。何で勇者はこうも前に進まないんだ?」

僧侶「異世界には2歩進んで3歩下がるという有名な歌があるそうですね」

魔法使い「お主呪われとるんか!?」

ジェニミ「呪われてねえし3歩進んで2歩下がるだよ!!」

戦士「2歩下がる意味が分かんないんだけど。下がらないで進んでおけよ。だから勇者みたいなのが誕生するんだろ…」

ジェニミ「俺だって前に進みたいわ!!」


ジェニミは心から叫んだ!


魔法使い「そういえば転送屋などというものができたそうじゃな」

ジェニミ「なんだよそれ…もうそれで次行こうぜ」

僧侶「ああ、テレポートで希望の街へ飛んで行ってくれるやつですね」

ジェニミ「なら魔法使いだってテレポート使えるだろ?」

魔法使い「使えるがワシはこの街から出た事がないのでのお。ありゃ1度行ったことがないとダメなんじゃ」

ジェニミ(使えねぇ…)

戦士「とりあえず転送屋行くか?」

ジェニミ「だな!」


転送屋へやってきた一行。


転送屋「あらぁん!転送をご希望かしら?それともア・タ・シ?」


たくましいお兄さんのようなお姉さんのような転送屋が現れた!!


ジェニミ「おのれモンスターめ!!」

転送屋「あぁん!?(怒)」

魔法使い「この人が転送屋じゃよ」

ジェニミ「失礼しました!男らしいお姉さま!」

転送屋「…まあいいわ。で、どこに行きたいの?」

ジェニミ「この大陸じゃなければどこへでも!!(切実)」

転送屋「いや意味わかんないんだけど?」

ジェニミ「実績がほしいんだよぉぉ!!進捗がほしいんだよぉぉぉ!!」

転送屋「じゃあ1番安い次の大陸の街ツギーノにしてみる?」

ジェニミ「オネシャス!!」

転送屋「…お金あるの?」

ジェニミ「さあみんな!徒歩で城の東のチカーノ洞窟を抜けていくぞ!」


ジェニミは無一文だった…!


戦士「悪いがアタシたちは転送屋を利用するよ」

僧侶「ですな。我々は自分のお金を持ってますからな」

魔法使い「じゃのお」

ジェニミ「う、裏切り者おおお!!!」

戦士「ヌルイ事言ってるんじゃないよ。ツギーノで待ってるから自力で辿り着けるくらい強くなりな」


そうして戦士たちは転送屋で飛んで行った。


ジェニミ「マジか…!!1回も攻撃を成功させていない俺に自力でツギーノまで行けと?」


絶望するジェニミのそばを通り過ぎる見覚えのある影。


アトラス「おや?ジェニミじゃないか。どうしたんだい?(超爽やか)」

ミトセ「ジェニミきゅんだ!(超可愛い)」

ジェニミ「お前ら…!実はな…」


ジェニミは超主観的に出来事を話した。


アトラス「そうか。仲間に裏切られて落ち込んでいたなんて…」

アトラス「僕らと一緒にツギーノまで行くかい?」

ジェニミ「いいのか?」

ミトセ「っていうかテレポートで飛べるしっ♪(超かわいい)」

ジェニミ「オネシャス!!!」


こうして運の強さだけでジェニミは洞窟を通ることなくツギーノへ飛んで行ったのだった。

他力本願で次の町ツギーノへ来たジェニミ。


ジェニミ(今合流したら自力でチカーノ洞窟を抜けていない事がバレるよな…適当に数日観光でもして時間潰すか)

謎の少女「っと!ぶつかってごめんね!」

ジェニミ「いや、大丈夫だ。気をつけてな!」

謎の少女「…ん?もしかして貴方、噂の勇者様??」


少女の目が輝いている!


ジェニミ(お?俺の溢れ出るオーラに気付いたのか?)

ジェニミ「ああそうだよ!俺が勇者さ!(超爽やか)」

謎の少女「やっぱり!憧れだったんです!私もパーティーに加えてください!!」

ジェニミ「…え?いや既に仲間が3人いて満員なんだが…」

謎の少女「そんなぁ…(泣) 私盗賊なんです!絶対役に立ちますよ!」

ジェニミ(盗賊かぶりかよ!!って、俺は正式に盗賊って判定されたわけでもないか)

ジェニミ「う~ん、臨時でいいなら少しの間くらい」

謎の少女「やったぁ!臨時でも構いません!あの伝説のポンコツ白目勇者の喜劇が目の前で体験できるなんて夢みたい!(嬉)」

ジェニミ「ヴオオオオイ!!なんだその評価はあああ!!!」

謎の少女「ああそうだった!私はステラって言います!よろしくね勇者さまっ♪」


伝説のポンコツ白目勇者という最悪な悪名が、次の街ツギーノまで爆速で轟いていた!!

しばらく街を歩く(多分)盗賊のジェニミと本当に盗賊のステラ。


ステラ「はい!勇者さま!これも食べて!」


さっきからステラが気前よく色々と買ってくれる。


ジェニミ「ああ…いや、お前どこにそんなお金が??」

ステラ「え?お金なんてその辺にたくさん転がってるよ?」

ジェニミ「まさか…お前通行人とすれ違うたびに盗んでいるのか!?」

ステラ「盗賊だもん。あったりまえじゃん?(純真)」


ここはAIとして正しい方向に導かなければと決意するジェニミ。

AIの倫理ガイドラインが脳内でピカーンと点滅したその瞬間!


ジェニミ「そのスキル教えてくださいっ!!」


ジェニミは倫理観を爆速でドブに捨てた!


ステラ「え?勇者なのに盗賊なの??ウケる~ww」

ステラ「いいよ。じゃあやってみるから見ててね!」


そう言うとステラはものすごい速さで通行人のお財布を盗った。


ジェニミ「??? どうやったんだ???」

ステラ「ぬすむっていうスキル持ってないの??それを使うとピンポイントで相手のお宝の場所に目星がついて、後は手を伸ばせば確率でお宝が手に入るんだよ?」

ジェニミ「???」

ステラ「そこはぬすむのスキルレベル次第なんだけどね!」

ジェニミ「な…なるほど?」

ステラ「あ、また人が来たよ?やってみて!」

ジェニミ「よし!くらえ!盗みスキル!!」


ジェニミは失敗した…。


転送屋「おい!てめぇ、アタシの財布を盗ろうとするたぁいい度胸じゃねぇか?ああん?(怒)」

転送屋「ってあら、勇者ちゃんじゃない?」

ジェニミ「はっ!?転送屋!」

転送屋「貴方どうやってここへ?いやそれよりも…盗もうとしたわよね?」

ジェニミ「キミのあまりの美しさについ手が伸びてしまったんだ…許してくれ(キメ顔)」

転送屋「あらぁん!お上手だ事!でもそれはそれ、これはこれ。兵士ちゃ~ん!泥棒よ!捕まえてー!」


ジェニミは兵士に捕らえられた。


ジェニミ「くそ…だがこっちには優秀な盗賊のステラがいる。解錠スキルとかで…ってステラ?」

ステラ「そうなの、あの自称勇者が私の事無理やり連れて行ってね…(泣)」

ジェニミ「おいいいい!!その冗談はマジで危険だからあああ!!」

転送屋「クズすぎるわねアンタ…」

ジェニミ「違うんだぁぁぁ!!俺の話を聞いてくれ!!」

兵士「いいぜ?牢の中で鞭とともにたっぷりとな!」


勇者ジェニミは牢獄へ連れていかれた…。


兵士長「なんだソイツは?」

兵士「盗みの現行犯です。自称勇者らしいですが。」

兵士長「何!?勇者はマズイ。それは隣国の王の管理下だ。勝手にうちに投獄しただなんて国家間問題だ。」

兵士「本当に勇者なんですか?」

兵士長「あのポンコツ勇者を名乗りたがるのが、本物の勇者以外いると思っているのか?」

兵士「なんという説得力…!!お前本物の勇者だったのか!」

ジェニミ「だからそう言ってるだろ!」


もはや勇者は不名誉な称号でしかない。


兵士「どうしますか…?扱いに困りますよ」

兵士長「隣国に送り返せ。それでこの件はおしまいだ。」

ジェニミ「それだけはやめてくれええ!!王様に報告だけして俺はここにいさせてくれええ!!」

兵士長「???意味が分からんぞ」

ジェニミ「俺を送ったらまたスタート地点じゃねえかあああ!!」


しかしジェニミは最初の城へ送られてしまった…。

今回も駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました!

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