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仮想現実で主人公になったAIは ままならねぇ!  作者: Ashika


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38/38

Elo.38 【国宝】それでも勇者は 手に入れる!

この作品は、空き時間に赴くまま書き綴ったギャグ作品です。

構想や推敲を行わず勢いのまま書き進めておりますので、そういったところも含めて気軽に楽しんでいただければ嬉しく思います。

アルカナでお買い物!


ジェニミ「空飛ぶトイレ…だとっ!?」

ジェニミ「お前は飛んではいけない代物だろ!?」

オライム「この国のものは何でも空飛ぶんだな…」

リア「空飛ぶカツラ、空飛ぶ財布、空飛ぶペンギン…」

ジェニミ「全部飛んだらダメなヤツだろ!?いやペンギンは夢があっていいかも?」

ロッテ「なんでも飛ばせばいいというものでもないだろうに」


一行は呆れている。


王家の剣「なんでも飛ばすなら空飛ぶ靴なんてものもあるんじゃないかしら?」

ジェニミ「おお!それは是非ともほしいな!!」

オライム「で、タイミングよくそこで売っているわけだが?」

店主「おやおや空飛ぶ靴をお探しかい?」

ロッテ「靴屋か…防具ではないが見ていくか?」


ジェニミはお店の商品を物色する。


ジェニミ「へぇ!これらは本当に空飛べるの?」

店主「もちろん飛びますよ!靴だけね!」

ジェニミ「さて、武具屋に行くか」

店主「待った待った!!人がちゃんと飛べるのもあるよ!」


店主は店の奥から妖精の靴を持ってきた。


リア「うわー!かわいい!」

店主「これは本当に空が飛べるよ!ただし世界にこの一品しかない」

ジェニミ「ほお?リア履いてみ?」

リア「いいの!?わくわくっ」


なんと妖精の靴はリアの足にピッタリだ!


店主「これは驚いた!まさか履ける者がいたなんて…」

ロッテ「どういう事だ?」

店主「いやこの靴ね…持ち主を選ぶんですよ」

店主「だから前に試した人は靴が小さくなって入らなかったんです」

ロッテ「なるほど。靴の方が勝手に小さくなって拒否するわけか」

ジェニミ「…まさか王家の剣みたいなやつじゃないだろうな?」

王家の剣「私が何か?(笑顔)」

ジェニミ「こんな素晴らしいアイテムだったら素敵だなって思ったのさ」

王家の剣「そ…そう?(照)」

ロッテ(ジェニミのやつ、王家の剣の扱いがめちゃくちゃ上手くなってるな…)

店主「で?買うんですかい?」

ジェニミ「そうだな…っていうかいくらなんだ?」


店主は笑顔で指を一本立てる。


リア「1000ゴールド??」

店主「そんなに安くないですよ…」

オライム「1万ゴールドか。稀少性を考えたら妥当か」

店主「いえいえ」

ロッテ「まさか10万ゴールドだなんて言うつもりか?」

店主「そんなまさか。安すぎますって」

ジェニミ「100万かよ…そういうオチだろうとは思ったけどさ」

店主「違いますよ。1億ゴールドです」

ジェニミ「よし、みんな帰るぞ」

店主「そりゃ魔導艇ほどではないにしても空を自由に飛べる靴ですよ?」

店主「1億でもかなり安いですよ」

ロッテ「それはそうかもしれないが、さすがに無理だ」

ジェニミ「ほら、行くぞ?その靴は脱いでくれ」

リア「…」

オライム「そりゃジェニミだって買ってあげたいだろうが、さすがに1億は無理だぞ?」

リア「…」

ロッテ「…1億は流石にローゼン家でも出せないぞ」

リア「…」


リアは泣きそうな顔でジェニミに耳打ちした。

ジェニミはデスを受けたように抜け殻になった。


ロッテ「リア?ジェニミに何を言ったんだ?」

リア「…靴が脱げないの(小声)」

ロッテ「呪い的なヤツか?(真顔)」

リア「…わからないけど。ピッタリとハマってる感じなの(泣き顔)」

ロッテ「1億…(真顔)」

オライム「マジか…」


なにやらヒソヒソとしているリアたちを怪訝な顔で見つめる店主。


店主「どうしたんですか?」

ロッテ「い…いやその…そうだ!実際に飛んでみないとな?」

オライム「そうだな。1億も払って飛べませんでしたじゃ詐欺だよな?」

店主「とか言ってそのまま飛んで逃げられても困りますし…」

店主「じゃあお店の中だけなら試しに飛んでみていいですよ」

リア「どうやって?」

店主「靴に魔力を流してあげればいいらしいですよ」


リアは靴に少し魔力を与えた。

ふわっと体が宙に浮き、そのまま自由に空を移動できる!


ロッテ「本物だ…」

オライム「万事休すじゃねえか…」

ジェニミ「まだだ…久しぶりに俺の超推論力を見せてやるぜ!」


ジェニミは靴や店主を観察し推論し始めた。


ジェニミ「なあ、そんなすごい靴どこでどうやって手に入れたんだ?」

店主「なっ!?何でそんなことを?」

ジェニミ「盗品だったら困るだろ?」

店主「そ…そんなわけないじゃないですか!いやだな~ははは!」

ロッテ「あからさまに怪しいが?」

オライム「正直に言ってみ?怒らないから」

店主「…1万ゴールドでどうだ?」

ジェニミ「買った!」

ロッテ「待て!どう見ても盗品だろ!?リスクが高すぎる!」

ジェニミ「他に選択肢があるとでも?(小声)」


ロッテもオライムも黙るしかなかった…!


オライム「じゃあ…秘密は守る。せめてどういう経緯で手に入れたか聞けるか?」

店主「…絶対内緒ですからね?」

店主「実はその靴、アルカナの国宝なんです」

ロッテ「なっ!!??」

店主「ある日、靴職人を名乗る男がレプリカを製作したから試しに売ってみてほしいと持ってきまして…」

店主「その日はじっくり鑑定していたので店頭には並べていないのですけど」

店主「夜になると慌てた兵士さんたちがウチに来て、国宝が盗まれたから持ち込まれたら知らせろと…」

ロッテ「ならその時に言えばよかったじゃないか」

店主「その時はまだレプリカだと思っていたのです…」

店主「翌日になって何も知らない観光客がやってきて。靴を履いてみたいというので渡したところ…」

ジェニミ「靴が持ち主を選んだから、ようやく本物かもしれないと思ったわけか?」

店主「ええ、しかし同時に魔が差しまして。これが本物なら、とてつもない大儲けになるぞと…」


店主は反省しているようだ。


ジェニミ「この国の者ではない俺たちに売って、そのまま国外に逃げてしまえば都合が良い…か」

店主「ええ。公に追っ手もかかりにくいですし…」

ジェニミ「いいよ。1万ゴールドで買うよ」

店主「本当にいいんですか!?命の保証はありませんよ!?」

ジェニミ「ああ。だがお互いに…」

店主「他言無用…ですな?」


勇者は盗品を国宝であると知りながら1万ゴールドで買った!


ジェニミ「よし、速やかにローゼンさんを捕まえて逃げるぞ!」

ロッテ「なんでこんなことに…(泣)」

オライム「脱げないんだから仕方ないだろ」

リア「わーい!早く逃げよう!」

ジェニミ「おいいい!!空を飛ぶな!!バレるだろ!」


リアは不服そうに歩き出した。

勇者は買い物中のローゼンたちを見つけてアルカナからの脱出を試みる事に!

今回もお付き合いくださり、ありがとうございました!

次回も不定期の更新となります。

X : @ArtWorkers_Eng

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