Elo.37 【入国】アルカナで勇者は 再会する!
この作品は、空き時間に赴くまま書き綴ったギャグ作品です。
構想や推敲を行わず勢いのまま書き進めておりますので、そういったところも含めて気軽に楽しんでいただければ嬉しく思います。
魔法技術の国アルカナ。
空を飛ぶ技術を有する世界唯一の国でありながら、その存在を知るものは極端に少ない。
ジェニミ「おーい。アルカナやーい」
ロッテ「動物じゃないんだぞ…」
オライム「だが何もないぞ?本当にここなのか?」
リア「あ!あっちに魔力反応あるよ?」
リアが指した方向には小さな岩穴があった。
ジェニミ「えっと…熊の寝床?」
ロッテ「…に見えるように偽装された穴だな」
オライム「入口に - 熊の寝床!熊に注意! - って看板あるしな」
ジェニミ「そりゃ存在が知られないわけだ。お邪魔しまーすっと」
勇者は許可なくどこにでも入る。
ジェニミ「お!奥の方のアレって、転送の陣みたいなやつか?」
リア「そうだね!真上に向かってるよ?」
リアは無邪気にピョンと転送陣に飛び込むと真上に飛んで行った。
ジェニミ「おいいい!!変なとこ繋がってたらどうすんだよ!」
ロッテ「言ってる場合か!追うぞ!」
オライム「まったく!」
リアの後に続く3人。
転送陣に乗ると体が浮き空へと飛んでいく。
ジェニミ「おお、これはテレポートだな」
ロッテ「常駐型で特定の場所に飛ばすテレポートだと?どういう技術なんだ?」
オライム「ここでいきなり落ちたら死ぬよな…」
ジェニミ「おい、そういう不吉な事を言うのやめろよな」
ヒヤヒヤしながらアルカナに到着した勇者一行。
目の前の空を魔導艇が行き交い、火や水や雷といった生活に必要な要素も魔法で生み出されていた。
同時にスチームパンクのような光景が混ざり、科学でも魔法でもない魔導工業という表現が似合うものだった。
???「さあ好きなものを買っていいんだよ」
リア「ほんとー!?じゃあ魔導艇がほしいなー」
???「よし、お前たち。ちょっと魔導艇を買ってきなさい」
ロッテ「お父様…何をしていらっしゃるのですか?(笑顔)」
ローゼン「い…いや。その…」
ロッテ「メイとイドも止めなさい(溜息)」
メイ「放っておいたら不審者として捕まるかなと思いまして(笑顔)」
イド「メンドクセーのはメイに任せてんだ」
ローゼン「くっ…メイさん。ちょっと酷くないですか?」
ジェニミ「分かります…ローゼンさん!」
ジェニミ(この人、ものすごく同族なニオイがする)
ローゼンとジェニミは気が合いそうだ。
ロッテ「コホン…それで、何故お父様がこちらに?」
ローゼン「うむ…そうだな。ついでだからジェニミ君たちにも協力してもらおうか」
ジェニミ「お断りします!(キリ)」
ローゼン「デカーイ国の王直々の依頼なのだが?」
ジェニミ「お断りしm」
ローゼン「よしやってくれるか!では何から話せば良いか…そうだな」
ジェニミ「おい…」
勇者に拒否権はなかった。
ローゼン「普通の貴族がどうやって収入を得ているか知っているか?」
ジェニミ「はぁ…土地の運用による税収ですかね?」
ローゼン「その通りだ。しかし我がローゼン家は軍事を生業としている」
ローゼン「先ほどの国王の依頼の他に兵士の訓練や戦闘での指揮なども担っておる」
ローゼン家は意外にも超武闘派だった。
ジェニミ「なるほど。すると依頼内容もそういう感じで?」
ローゼン「バンシーたちの討伐だ」
ジェニミ「バンシー!!…って何ですか?」
ローゼン「何故驚いてみせた!?」
ローゼン「最近、死をもたらす女性の霊の噂を聞いたことがないか?」
ジェニミ「それって!!まさかデスを使うわんこを連れている…!?」
ローゼン「なんだ知ってるじゃないか!そう、そのバンシーたちの討伐だ」
ジェニミは背筋が凍りついた。
ジェニミ「いやいや、1体でもかなりキツかったのに複数を討伐なんて…」
ローゼン「何だと!?討伐した事があるのか!?」
ジェニミ「倒したわけではないけれど、2度生還しています」
ローゼン「これは驚いた…!」
一緒にいたメイとイドまで驚きの表情を見せる。
ジェニミ「え…?」
ローゼン「デカーイ国では現在、バンシー討伐が最重要任務となっているのだ」
ローゼン「というのも、討伐に出た騎士12名が全滅してな…」
メイ「その騎士というのが国でも名のある12騎士だったのです」
イド「わかりやすく言えば四天王みたいなもんだ!」
ジェニミ「それが1体のバンシーに全滅させられたと?」
ローゼン「うむ…直接確認できたわけではないが、その見方が濃厚である」
メイ「ですから、バンシーと対峙して生還しただけでも驚きなのです」
イド「しかも2度ってんだ。そりゃもう偶然とは言えねえだろ?」
ジェニミはだんだんバンシーの恐怖を思い出してきた。
ロッテ「お父様…さすがに今回の件は…」
ローゼン「12騎士がやられたとなれば断るわけにもいくまい」
オライム「アンタら3人でか?」
メイ「そうですが?」
イド「屋敷に残した使用人を入れたら4人パーティーなんだけどな」
リア「へえ!みんな強いんだ!」
ローゼン「だができる限りの情報は欲しい。ジェニミ君話してもらえるか?」
ジェニミは真剣な顔でバンシーとの戦闘の話をした。
メイ「デスが何発も飛び交うことになるのは間違いないと…」
イド「で、即時再生能力に…恐らくデスわんこの召喚能力か?」
ローゼン「そういったものを除外しても、純粋に戦闘能力も高いと…」
ローゼン「よし。我らも死んだことにしてアルカナで暮らすぞ。屋敷を買ってきなさい」
メイ「こちらでは収入源がないため破産しますが?」
イド「バンシーがそのくらいならメイがいりゃ何とかなるんじゃね?」
勇者たちは不思議そうにメイを見る。
ローゼン「できるか?」
メイ「相手の規模次第ですが…」
イド「じゃ、わんこは引き受けるぜ」
ローゼン「…やはり私がバンシーの相手か(泣)」
ジェニミ「え?何でそんな余裕そうなんだ??」
勇者は混乱している。
イド「説明するのが面倒だ。とりあえず討伐行こうぜ?見りゃわかるんだからよ」
ジェニミ「あ…ああ。って、アルカナにいるのか?」
ローゼン「いや、聖王の断頭台付近にある村が目的地だ」
リア「!!」
ジェニミ「そりゃ行かないって選択肢はないわな…」
ローゼン「ははは!では出発前に買い物をしよう!その装備では心許ないからな」
ジェニミ達は出発前にアルカナでお買い物をする事にした!
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました!
次回も不定期の更新となります。
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