↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が魔法を使えた頃  作者: 於田縫紀
第4話 最初の作戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
23/129

23 荒稼ぎ

 当たった場合の払い戻しは、基本的には自販機で行える。

 当たり車券を投入すればお金が出てくる。難しいことは何もない。


 ただ金額があまりに高いと、自販機ではなく有人窓口でしか払い戻しできない場合があるらしい。

 しかし「いくら以上が窓口になるか」は公式ページでは書いていない。

 Webページによっても書かれている金額が違う。


 複数の情報を確認し、どんな場合でも30万円以下なら自販機で大丈夫だろうと判断した。

 だから今回は、当たり金額が30万円を超えないよう注意して賭けていた。もっとも、衣緖菜の魔法がある以上、窓口でも問題はないと思うのだが。


 それから、この場外車券場はそれほど人が多くない。

 探せば空いている自販機が必ず見つかる状況だ。

 タブレットで時間を確認すると、11時30分過ぎ。なら最初に賭けた第2レースの結果は、もう確定しているはずだ。


「とりあえず空いているうちに、最初のレースの払い戻しをしておく」


『一緒に行く。魔法が効いているから誰も変に思わない』


 ということで、他人から最も離れた自販機へ向かう。

 第2レースの車券を確認して取り出し、自販機右上のスロットに入れる。


 画面に払い戻し金額が表示された。

 100円あたり7,400円。3,000円分購入していたので、22万2,000円の払い戻しとなる。


 当たること自体は想定内だ。

 それでも、こうして実際にお金を手にすると、それなりの感慨がある。


「ありがとう。これなら服や靴の替えも買えるし、毎日の食費も十分だ。予定通り4レースまで確定して払い戻しをしたら、ここを出よう」


 4レースまではすでに車券を購入済み。

 あと1時間待てば結果が出る。


 ◇◇◇


 合計3レースやっただけで、80万円ちょっとの収入になった。


『こんなにお金が増えた』


 衣緖菜も俺の知識を共有しているため、これがどれほどの金額か理解している。


「衣緖菜のおかげだ。ここはもう、このくらいでいいだろう」


 これだけあれば当分、服を揃えたりまともな食事をしたりするのに困らないだろう。

 それに正直、あまり長くここにいたくない。


 ここにいたのは2時間足らずだが、雰囲気が俺には合わないのだ。

 昭和時代の間違った豪華さ、そして親父より駄目そうな老人ばかりという客層も含めて。


「それじゃここを出よう。服ももう少し買った方がいいし、靴も買っておこう。それに昼食も食べたいから」


 朝はお金も時間もなく、一着しか服を買えていない。

 着替えまで考えれば3セットくらいは欲しいし、寝間着や室内用の楽な服もあった方がいい。

 靴も来たときから履いているブーツしかなく、ごつすぎて服に合っていない。


「この服以外にも、買った方がいい?」


「着替えは必要だし、家の中で着る楽な服もあった方がいい。靴ももっと楽なのを買っておこう」


 一応、そういった物を買う店についても下調べは済ませてある。

 ここから1kmちょっと先の総合スーパーか、少し遠いが駅前から無料バスが出ている大型モールか。

 専門店は値段が高めだし入りにくいので、今回は候補から外した。


 本当は、家の最寄り駅立ち寄れる総合スーパーもある。

 しかし学校の知り合いや父に会う可能性が高いため、できれば避けたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。