↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が魔法を使えた頃  作者: 於田縫紀
第24話 合宿中断

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
129/129

131 後半の合宿開始

 GW前半とGW後半の間は、今年は30日火曜日、1日水曜日、2日木曜日の3日間しかない。

 更に言うと2日木曜日の放課後に、あの島の合宿場へ行く予定。

 

 ただ授業があると、眠くなるまで魔力を使う訓練がやりにくい。

 場合が場合だし、授業を休んで訓練しようと思っていたのだ。

 しかし残念ながら、ケイトさんだけでなく、衣緖菜や花音さんからも釘を刺されてしまった。


『保護者として連絡しておく。学校の授業や行事はサボるなよ』


「学校はちゃんと通って」


「授業はちゃんと受けてくださいね」


 ケイトさんからはメールで、衣緖菜と花音さんからは直接。

 だから授業が終わると、部室に行かずに速攻で帰って、窓から見える外の気温を上げ下げして気を失って、目が覚めたら夕食を食べてまた魔力を使い切って、真夜中に目が覚めるので更に魔力を使って。


 そんな感じで可能な限り魔力を上げる訓練をした結果、この3日間については、ほとんど覚えていない。

 一応予習復習は先週中にやっていたし、授業は真面目に受けたから問題ないとは思うけれど。

 食事は衣緖菜が収納していた、惣菜や合宿で作ったおかず等中心。


 あと衣緖菜と香里奈は、花音さんたちと2日とも露天風呂に入っていたとのこと。

 マンションで倒れている俺については『このくらいの距離ならモニターできるから、安全面に問題はないからそのままにした』とのこと。

 まあこれは、参加しなくて済んで気が楽だったけれど。


 ◇◇◇


 そして2日木曜日16時過ぎ。


「それでは、全員で移動します」


 愛美さんの言葉で、周囲の風景が一変する。

 異世界魔法部の部室から、合宿場の玄関へ。

 ただ前回とは、ここからが違った。


「やあ、来たな」


「学校お疲れ様」


「とりあえず、追加整備はしておいたのですよ」


 身長高めの女性2名、中くらいの女性1名、小柄な女性2名。

 うち身長が2番目に高いのは、おなじみケイトさんだ。

 年齢は全員が多分、20代後半くらい。


 そしてケイトさん以外の4人は、魔力が洒落になっていない。

 特に小柄でふんわりとした感じの女性の魔力が、とんでもない強大さだ。

 衣緖菜や花音さんと比べても、圧倒的と言っていい程度。

 ただこの魔力、どこかで知っている気がする。


 あとやっぱり小柄で細身なもう1人の女性から、異質な魔力を感じる。

 衣緖菜や香里奈さん、愛美さんたち、更にはメイとも違う、独特な感じだ。

 魔力をコンピューターのプログラムに例えるなら、他の人と違う言語で書かれている感じ。

 あとの2人は……と思ったところで。


「少し早いですけれど、ご飯にしましょうか。準備は出来ています。今後のこともありますから、食べながら話しましょう」


 これは小柄でふんわりとした、でも魔力が強烈な女性から。

 彼女が花梨さんなのだろうか。


 誰かに似ているなと思って、そしてすぐ気づいた。

 花音さんたち、特に愛美さんとそっくりだ。

 年齢差も、あまり感じない。

 服装と髪型と化粧で年齢差というか、大人だとわかる程度。

 

 そして魔力に知っているような感じを受けた理由も理解した。

 魔力の質も、愛美さんとそっくりなのだ。

 ただただ強大だから、そっくりだとすぐには気づけなかったけれど。

 

 さて、それぞれの魔力はともかくとして。

 今後の話というのは、きっと敵のことだろう。

 そう思ったところで、花音さんが頷く 


「お願いします。こちらはまだ完全に状況を把握できていませんから」


「了解。それぞれ自己紹介もあるしな。こっちは全員把握しているけれど、そちらは私か花梨、どちらかしか会ったことはないだろう。誰にも会っていない者も1人いるけれど。

 それじゃ、大広間に行こう。今回は豪華な料理だぞ。プロが調理したからな」


「プロといっても、普段は定食屋ですけれど」


 これはケイトさんと、中肉中背の女性。

 誰にも会っていないというのは、メイのことだろう。

 なんて思いながら、大広間へと向かう。


 座卓を並べて大テーブル状にしているのは、前回と同じ。

 料理が並んでいないけれど、どうせ魔法で収納してすぐに出せる状態なのだろう。

 そう思いつつ適当に、今回は端に陣取ったところで、予想通り食事一式が出現する。


「今回の魚は、白アオリイカ、マダコ、マダイ、クロダイ、イサキ、ブリ、アジ、カレイ、コチ、アワビってところ。明美さんが手当たり次第確保したから、かなり雑多な感じです。今日獲ったばかりだから、まだ旨みという点では熟成が足りません。ですが歯ごたえとさっぱりした味わいは、この新鮮さでないと味わえないから、割と貴重だと思います」


 基本的には刺身盛り合わせ、天ぷら、サラダ、味噌汁、ごはん。

 ただ刺し身の切り方からして、ただ切ったのと違う雰囲気がある。

 たとえば生タコの刺身は、半ば透き通るくらい薄く切ってあるし。


 あと刺盛と言っても全部生ではなく、皮目を炙っていたり、酢じめになっていたり。

 アワビらしい塊は、表面をバターか何かで焼いているけれど、中は生。


「それでは、美味しいうちにいただきましょう。いただきます」


 と、小柄でふんわりした感じの、おそらく花梨さんと思われる女性の言葉で、夕食会が始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。