ノコギリお姉さんと過ごす休日
おねロリラブコメまだまだ続きます
-次の週の日曜日、呼んでもないのにまた現れた
チャイムがなって外に出てみると案の定アイツだった
「こんちはー!起きてル〜?」
「起きてるわよ、朝から何?」
私は眠そうに答えるとそれを全く気にせずに、何かのチケットをヒラヒラとさせ始めた
「遊園地のペアチケット殺したやつが持ってたんだけどぉ!
行かなイ?」
せっかくだから無駄にするのもいけないし行こうと思ったが、祖母に言ったらなんと言うか予想はついているので祖母に内緒で行くことにした(まぁ魔法でバレているだろうが)
「行くわ、ry」
「急げ急げー!いぇーい!」
手を急に掴まれて半ば引きずられながらノコ姉の車へ乗り込んだ…
-遊園地に来たが一緒に来る相手を間違えたようだ
「やっぱ遊園地と言えばコーヒーカップだよネ!
おりゃおりゃおりゃァ!」
「あああああああ」
まず、絶叫要素の無いはずのコーヒーカップを全力で回されるために私は絶叫するしかなかった
「次はやっぱアレ!
…ジェットコースター!」
「良かった…」
次に、ジェットコースター
絶叫要素があるので今回は正当な方法で絶叫した、特に異常行動は見られなかった
というか、出来ないので普通に楽しめた
「よっしゃァ!おりゃおりゃおりゃ
…おっ?」
そして次に、ボート
全力で漕いだ上にボート転覆で2人ともびしょ濡れに
どうしてこうなった
とりあえず、係員の方からバスタオルを貰いずぶ濡れ系のジェットコースター型アトラクションに併設されている全身乾かせる装置の中に入って乾かした
これで大量に時間が溶けた
「さっきのアレ乗りたいナ!アレ!」
「え」
そして、最後にさっき装置だけ使ったずぶ濡れ系にノコ姉たっての希望で乗ること(半ば強制的に)になり、いつも''シゴト''中はレインコート着てるくせに今日は持ってきてなかったしポンチョも売ってなかったのでずぶ濡れになった
そしてまた装置のお世話に
こうして大波乱の遊園地デート(笑)は大成功(笑)に終わったのだった
-車に乗ったノコ姉と車から降りて、家の前で談笑する
「今日は楽しかったネ!また誘いに来るよ!」
「暫くはいいわ、辞めてちょうだい」
「そうか、それは残念だナ…
まっ、いいや!来週も遊園地誘いに来るから心して待っててよ!」
「ちょいコラ、話聞け!」
「えっ?何聞こえなーい!」
車を急発進させてノコ姉は走り去ってしまった
実はそれなりにバカに付き合わされて楽しかったのは秘密だ
腹立つし
「あんた自分殺そうとした相手と友達になるとは随分図太い神経しとるね
誰に似たんだか…」
後ろにいつの間にかいた祖母が呆れてまた家の中へ入っていった
-それからは毎週日曜は交互に雪さんが料理を作ったり遊びに来てくれたり、ノコ姉が遊園地デート(笑)に誘いに来てくれたりで温度差にずっと風邪引きそうになりながら違った楽しさを味わい、誰かと一緒に何かをするのってこんなにもいい事なのだと思い出していた
月日はどんどんと過ぎていった…
-しかしそれは突然だった
ある日曜日インターホンが鳴り、いつものように出てみると警察官が立っていてもう1人後ろに控えていた
「警察の者です、この近くで起きていた路地裏での殺人事件について聞き込みをして回っています
田島 雪という人物について知っていることはありませんか?」
ノコ姉とうとうやらかしたな、どうしたんものか
確実にこれ生きてるうちは出てこれないな
「知りません」
私は冷静に答える
「何か少しでも知っていることとか本当にないですか?」
「全く知りません」
「そうですか、それでは…」
そう言うと警察官は諦めて帰っていった
私はバカやらかす事にした
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