第一話
(チャラララーン★ようこそ夢の国へ、あなたの待っていた世界が!今ここに!驚愕な体験!胸躍るアトラクション!そしてまだ見ぬ出会い!あなたは今、人生が充実してますか?キラキラした新しい世界に行って見ませんか?きっと素敵なことが起こるはず、
さぁ扉の向こうへ、チャララララーーン☆東京デスキラーランド!いよいよ開園です。
ここでは様々な疑似自殺アトラクションが楽しめます。遺書の作成指導も行います。ぜひご来場おまちしております。ご予約はネットチケットにて、今なら入場者記念にマスコットキャラ、グリム君のストラ、、、、、、、、、、
ピッ、、、、、
僕はやかましいテレビの音で目を覚まし、その音を消した、時刻が夜の二十一時だとスマホを見て確認する、いつのまにか寝むってしまってたみたいだ、気が付くと、メッセージアプリのラインの通知が溜まっている三十件はあるみたいだ、内容はどれも、各店舗のお店の中で起こった出来事だった、僕は承知致しましたとだけ、うち、支度をしだした。
この時間に起きてしまったら、今から出ないと遅刻をしてしまう。突然スマホが生き返ったかのように鳴きだした、画面を見た、その名前を見ただけで、血の気が引いてくのが分かった。
「田中オーナー」
僕は急いで電話に出た。
「はい」
「おう、ラインの店長グループ見たか?」
明らかに不機嫌の声だ、その不機嫌になってる理由を僕は知っていた。
「ラインの件ですが一言になってしまい申し訳ありません。只今起きたばかりで、店舗に出勤して夜勤の休憩中にしっかりと確認してちゃんと返信します。」
そう僕は早口で伝え、なるべく丁寧に伝えたつもりだが田中オーナーは納得しなかったみたいだ。
「バカヤロー何時まで寝てんだよ!夜勤前はちゃんと店長のグループラインを確認してちゃんと一言じゃなくて改善点や自分の意見などを言って返信しろよ、お前の出勤時間は二十二時だろ?二十時には起きるようにしろよ」
僕はすっかり萎縮してしまい、力なく、はい、はい、としか言えずにいた。
それと同時に僕は焦っていた今日の夕勤は高校生の女の子二人組だ二十二時までに行かなくてはいけない、だが田中オーナーの言葉はまだ続いていた、
「お前クレイジーマートで俺の元で働いて、もう十年だろ?その間お前はミスばかり、してたよな?レジでミスるは、廃棄もれや、温度チェックの忘れ、そんなポンコツなお前を店長にしてやったんだ、少しは感謝の気持ちがあるなら、店長業務の一つである、ラインの返信ぐらいちゃんとやれよ!」
僕は、はい、はい、と聞き、早く終わってくれと願っていた、今日のシフトのクレイジーマート星野駅前店は原付で20分くらいだ、電話をしながら外に出たいが、これでは原付に乗ることはできない。
「お前なんて面倒みてくれるやつ俺しかいないんだよ?感謝しろよ!分かってんのか?」
「はい分かっております。」
「なら俺の言われた通り復唱しろ、私はポンコツです。」
「私はポンコツです。」
「私はオーナーに感謝してます。」
「私はオーナーに感謝してます。」
「声が小せーよ!!!」
「私はオーナーに感謝してます!!!!!!!」
そうしたやりとりは日常茶飯事だった、僕はこんなことを無理やり言わされても、何も感じないのだ、僕の感情はとっくに失わえている、それより僕は今すぐに星野駅前店に行かなくてはならない。オーナーは、話す事に、満足したのか、ようやく終わり、僕は原付に乗った。時刻は二十一時五十分だ、二十二時に間に合うんだろうか?
僕は34歳になっていた。クレイジーマートというコンビニエンスストアの店長になって今年で2年目、22歳の時、夜勤希望で入りずっと夜勤業務だ。
最初は家から近い東星野町店で面接を受けた。そこのお店は本部の直営店だった。直営店は社員さんが常にいて夜勤も二人体制で頭がよくない僕でもフォローもあり、日々の業務をこなす事が出来た。
そしてその二年後にそこは田中オーナーのものになり状況が変わった。夜勤は1人体制になり、複数の店舗持ちのオーナーだったため、シフトもあちこちの店舗を回るようになった、そして僕は店長になった、もともと頭がわるいためミスが続いた。なんでそんな僕が店長になれたかは、ほかの店舗の店長さんいわく、人材不足だからだという。
頭が悪いのは小さい時からだ、成績も悪く数字は頭の中で喧嘩をし、言葉は僕の頭の中で家出をしていなくなる、要するに数字にも弱いし、記憶力もない、1人っ子てこともあり甘やかされて育ちすぎ、僕は高校生になっても親の意見がなければ動けずにいた。
そんな中、不幸は突然やってくる、22歳の時、僕は大学受験に失敗して落ち込み、引きこもりになっていた、そんな中、母と父が、交通事故で突然亡くなった。それはあまりにも急で僕は羅針盤を失った気持ちになった。引きこもりなってしまった時も、父も母も今はパワーを溜めてるじきなのね?と静かに見守ってくれいた。
人生の羅針盤を失った僕は舵をとれなくなり途方にくれいた、僕はとにかくお金を稼がなければと思い、仕事をすることにした。
昔の事を考えてる内に、クレイジーマート星野駅前店についた、店内はお客さんで賑わっていた、星野駅前店は名前の通り駅前にあり二十四時間お客さんが絶え間なく入ってくる、オーナーが持っている店舗の中でも二番目に売り上げが取れてるお店だ、その分夜勤業務は忙しい。
時刻は二十二時二十分、二十分オーバーだ、僕は女子高校生の夕勤二人に謝った
「申し訳ありません。時間過ぎちゃいました。退勤は二十二時でつけておいてください。二十分の残業分は僕が払いますので」
当然いけないことだ、でも僕は時々遅刻をしてしまうのでしかたない事だと思ってしまう。高校生二人はレジ点検をせずに、分かりましたと言い、退勤を押して、帰っていた。当然レジ点検までして帰ったら遅くなってしまう。僕はレジをうちながら、点検を始めた。
まただ、お金が合わない、最近あの二人が入った日はお金がマイナスになる今日は千円くらい合わない、この間は三千円だった、分かっている、分かっている、僕は舐められてるんだ、仕事はできないし、遅刻もする、いつもオーナーに怒られる店長、誰が聞いたってこの人について行こうとはならないだろう。




