「NASCAR:FULL SPEED」
「NASCAR:FULL SPEED」
NASCARと言えばトム・クルーズの「デイズ・オブ・サンダー」を思い出す。「デイズ・オブ・サンダー」の主人公、確か、コール・トリックルだったかな、なんかそんな感じの名前の主人公気分を味わうためにNASCARのゲームをAmazonで買い、ちょっとやってすぐ飽きてほったらかしにしてあるが、このネットフリックス・シリーズ「NASCAR:FULL SPEED」を見終わって、さっそく、そのゲームをまたやりたくなってきた。ゲームで衝撃的だった点は、ギアが四速しかない点だ。四速と言えば昔乗ってたサイノスが四速マニュアルでその後、六速マニュアルのZZTセリカ前期型に乗り換えたときギアが多くててんやわんやだったのを思い出す。NASCARは基本、直線とゆるいカーブしかないオーバルコースなので、一旦、最高ギアに入れてしまえば、シフトチェンジはない。素晴らしく大雑把なレースだなと思った。NASCARが独特な点としてはカーデザインもある。通常、レーシングカーというのは、コーナーをなるべく速く走らないといけないので空気抵抗を大きくし、ダウンフォースを得る為にスゲーかっこいいリアウィングが仰々しく備え付けてあるものである。ストックカー(NASCARの最高カテゴリー、カップシリーズに参加するクルマは伝統的に一般車を意味するこのような名称で呼ばれる)にはそれが無く、控え目なダックテールで代用している。なんかそれもそれで珍しくてかっこいい。NASCARの人気の最大要因としては、レースの結果や、シリーズの年間優勝を決定する最終戦の結果が最後の最後までどうなるか分からない点にあるだろう。これがF1だともう、大体、トップチームのナンバーワンドライバーが勝ってしまう訳だからスリルもへったくれもないがNASCARはドライバーが基本どいつもこいつもキレやすい荒くれ者で溢れているのでレース中に頻繁に事故によるコーション(イエローフラッグ)が発生し、ギャップがリセットされるし、トップを走ると空気抵抗が大きい上、マシンの性能差が抑制されているのでスリップストリームに入った後続者を大きく引き離すことは出来ないのでレースの最終ラップまで結果がどう転ぶか分からない。シリーズ終盤(残り10レース)に入るとトップから十六位までのプレーオフ制が導入され、最終戦は勝ち抜いたトップ四人のうち、レースで最高順位を獲得した者が年間チャンピオンになるしくみなので、最後まで誰が勝つか分からないというF1でいうところの2021年みたいなスリルが毎年繰り返される訳である。ちなみにパワーユニットは5.7リッターV8自然吸気エンジンで基本的には800馬力に統一されている。F1は1000馬力強だからそれには遠く及ばないがそれでも、WECのLMP1の1000馬力強のパワーユニットに次ぐくらいのハイパワーで、インディーカーやGT500の700馬力を上回っている。ストックカーは重いだろうから、インディーカーよりは絶対遅い。GT500とは微妙だろう。ストレートではストックカー、コーナーではGT500に追いつかれるはず。GT500には例のスゲーかっこいいリアウィングが付いている。




