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13.波乱の16歳の誕生日パーティー

帰国する前の高校1年生の11月にロサンゼルスで私の16歳の誕生日パーティーを開くと、仕事関係の人、アラン、スティーブ、メアリー、わざわざ日本から三条、綾、清田、由奈、石井も来てくれた。


私がパーティーを主催するのは初めてだ。


「スティーブ来てくれてありがとう。スティーブが一番乗りだよ。」


「ちょっと早すぎたかな?ごめんね。少しでも早くソフィアに、会いたくて。パーティーにお招きありがとう。これ、プレゼントだよ。」


「ううん、私も会えて嬉しい。プレゼントもありがとう。箱開けてもいい?」


「もちろん。」


「素敵なネックレス!でも、誕生日プレゼントにしねはたかかったでしょう?本当にもらってもいいの?」


「もちろんだ。ソフィアにつけてもらいたくて買ったんだ。」


「ありがとう。今日のドレスにも合いそうだし今付けてるネックレスはやめて、早速今日付けてみようかな。」


「僕が付けるよ。後ろ向いて。」


「ありがとう。」


普段異性に触られる事がない首筋に少し触れられて、少しくすぐったい。


「よし、こっち向いて。思った通り、ソフィアによく似合ってるよ。」



スティーブと話をしているとアランが来た。


「アラン来てくれてありがとう。」


「恋人のパーティーに来るのは当たり前だよ。早くに来たから一番乗りかなと思ったけど、先客がいたんだね。これ誕生日プレゼント。」


「ありがとう。後で開けさせてもらうね。紹介するよ。こちら、私の大切な友人の歌手のスティーブ。スティーブ、こちら私の大切な…恋人の俳優のアラン。」


アランを私の恋人だと紹介するのは初めてのことで、ドキドキしてしまった。


「前にも仕事で何度か会った事あるから知ってるよ。久しぶり、スティーブ。」


「久しぶり、アラン。」


「いつもソフィアが世話になってるね。これからもソフィアのいい友人としてよろしくね。」


アランが私を片手で抱き寄せながらスティーブに挑発的に言うから、スティーブが明らかに不機嫌な様子で


「言われなくても、僕はソフィアを大切にしますよ。彼女は僕の最愛の人ですから。」


とアランを挑発し返した。


「スティーブはソフィアが好きなんだよね。」


「ずっと前から愛してますよ。」


「残念だな。ソフィアが愛してるのは僕だけだ。」


びっくりしてアランを見ると、突然キスをされた。


キスをやめようと抵抗したら、更に深くキスをされた。


ようやくキスから解放されると、傷ついた顔のスティーブと目が合った。


付き合って二度目のキスが、スティーブの前だなんて思わなかった。


「アラン、スティーブの前なのに何するの。」


「何ってキスだけど?」


「人前じゃやめて。」


「じゃあ、人前じゃないところでしよう。」


「スティーブの前でそう言うこと言うのもやめて。」


「アラン、ソフィアの事を傷つけたら僕が許さない。」


「付き合っていたらキスくらい普通のことだよ。」


「彼女は嫌がってた。」


まだパーティーも始まっていないのに、喧嘩が始まりそうな雰囲気に私が慌てた時に、他のパーティーの参加者が続々とやってきて、2人の気が逸れてくれて助かった。



清田と綾は、スティーブに会うなり駆け寄って、握手をしてもらって大喜びをしていた。


スティーブとは会うのが3回目で、すっかり仲良しになっている。


私と三条達は3ヶ月ぶりの再会を喜んだ。


清田に彼女ができたと聞いて、みんなでお祝いをした。



私はアランと付き合ってから、アランと関係のあった女性達から度々嫌がらせを受けていた。


アランの過去の遊び相手の女性は数え切れないほどいて、アランは相手のことも覚えてはいないことが多かった。


今日の招待客にもアランと過去に関係のあった女性がいたみたいで、私が1人きりになった瞬間に3人の女性から話しかけられた。


「アランに相手にされてるのも今のうちよ。」


「まだ夜の相手すらしてもらってないんでしょ。」


「彼ったら私に夢中だったのよ。」


昔の彼との情事の事まで聞かされて


「あなたじゃアランを満足させられないでしょうね。」


と言われて、私はこれ以上付き合っているのも嫌なので、


「ご心配いただかなくても、アランと私は幸せにやってるので」


と立ち去ろうとしたら腕を掴まれた。


「逃げる気?」


「いえ、まだ挨拶したい方が残っていますので。」


「アランは私の事を愛してるのよ!」


「私はアランを信じていますので。」


「何よ、かわいこぶって!」


叩かれそうになって目を瞑った瞬間に、


「何をしているんですか?」


と声がして、叩こうとしていた手を三条が止めてくれていた。


「彼女は僕の友人です。彼女を侮辱したり、暴力を振るう事は僕が許しません。」


「あなたは関係ないでしょ。そもそもあなた誰よ。」


「三条財閥の跡取り息子の、三条 拓也です。あなたは?」


「えっ、あの三条財閥の?ソフィア、あなたスティーブと言い、アランと言い、男に媚を売るのが上手いのね。私はこれで、失礼するわ。」


と言って立ち去っていった。


三条財閥は日本では一番、世界でも有数の企業である三条財閥には睨まれたく無かったのだろう。



「ごめんね、三条。助けてくれて、ありがとう。」


「気にしないで。大丈夫?ソフィアが見当たらないから探して正解だったよ。今みたいな事はよくあるの?」


「三条が助けてくれたから大丈夫だよ。…時々あるよ。悪いんだけど、アランにはこの事を言わないでほしいんだ。」


「どうして?」


「アランに言ったら、彼が気にしちゃうかもしれないし。。」


「彼が自分で蒔いた種でしょ。どうしてソフィアがこんな目に合わなきゃいけないの?」


「私はアランの気持ちも分かるの。スターってとっても孤独よ。」


「だからってソフィアは男遊びなんてした事ないよね。」


「私には三条達がいたから。三条が私を救ってくれたから、だから今の私でいられるの。いつだって三条には救ってもらってばっかりね。アランには救ってくれる人がいなかっただけなの。だから私がアランを救いたい。」


「僕はソフィアが傷つく姿を見たくない。。実は、僕2ヶ月前に告白してきた女の子と付き合ってみたんだ。女の子と付き合えば、ソフィアを忘れられるかなって。」


「そ、そうなんだ。おめでとう。」


「1ヶ月もしないで別れたよ。他の女の子と付き合ったからってソフィアの事忘れられなかったし、相手がキスしようとしてきてもできなかった。相手の子には失礼な事をしちゃったよ。例え、ソフィアの事を好きでもいいから付き合って欲しいだなんて言われても、付き合うべきではなかった。謝って別れてもらったよ。」


私は返事に困ってしまった。


「ねえ、こんな目に会うのなら、アランじゃなくて僕にしなよ。確かに今のアランはソフィアを大切にしてくれてるだろうけど、今までも彼女がいても女遊びをしていたように、また女遊びをするかもしれないよ。僕だったら君を幸せにできるよ。愛してるんだ、ソフィア。」


「ありがとう。でも、ごめんね。私は十分に幸せだよ。それに、アランは変わろうと努力してくれて、実際に変わってくれてる。そんなアランを私は愛しているわ。」


三条が、ショックを受けた表情をする。


「僕の彼女を口説かないでくれるかな?」


アランの声が割って入ってきた。


いつから聞いていたのだろう。。


「でも…」


言い返そうとする三条の袖を引っ張ると、


「いえ、すみませんでした。僕はこれで失礼します。」


と言って、今起きた事を言わないで三条は去っていってくれた。



「口説かれていたようだけど、スティーブと言い三条と言い、ソフィアは随分と仲のいい男友達が多いんだね。」


「怒ってるの?」


「怒ってなんてないよ。事実を言ってるだけ。でも、恋人に仲のいい異性がいるって心配だよ。しかも、三条もスティーブもソフィアが好きだ。」


「スティーブと三条は友人だよ。愛してるのは、アランだけ。」


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