第一夜・少女のアリカ-3-
-2-よりの続きです。
何も考えられず呆気に取られていると、アリカは強引に舌を押し込ませてきた。
ねっとりとした彼女の舌が僕の舌に絡み、混じり合った唾液が僕たちの口を透明な糸でつなぐ。
「ア、アリカなに、を……!?」
「お兄ちゃんはこれを望んでた……」
名残惜しそうにゆっくりとアリカの顔が離れていく。心なしか彼女の頬はうっすら紅く色づいているように見えた。
「そんな筈は……」
「ウソ。これはお兄ちゃんの願い……」
心の奥まで見透かしそうな、大きい瞳でアリカが見つめて来る。
僕は彼女の目をまっすぐに見られなかった。
もしかしたら、彼女の言う事は本当なのかもしれないから。
実際に、心の底である感情がさっきから大きくなるのを感じる。
「ねぇ、アリカのことキライなの?」
まるで小さい悪魔のようにアリカは妖艶な笑みを浮かべ、僕の頬を撫でる。
彼女の小さな手がさわさわと触れて来るのが気持ち良い。
「そんなことは……」
所在なさげに視線をうろうろとさせることしか僕は出来なかった。
きっぱりと否定できない辺りが情けない。
「それじゃあアリカも、同じコトお兄ちゃんにして欲しい」
先ほどの行為を思い出させるかのように、人差指を唇に当てて催促してくる。
なんと甘い罠なのだろうか。
猛毒が徐々に体へ回る様にゆっくりと、だが確実に、心が支配されていくのを感じた。
「出来ない……」
「いいよ。アリカが気分をだしてあげるから」
そう言うとアリカは僕の前に立つと、肩幅ほどゆるく足を広げた。
プロットを失くしてしまったので、途中までですが区切りの良いところまでは続けようと思います。