第一夜・少女のアリカ-4-
-3-よりの続きです。
そして僕を正面に捉えたまま、フリルの付いた赤いスカートのホックに手を掛け、迷うことなくそれを外す。
ぱさっ、と妙に乾いた音をたて中のアンダースカートごとスカートが床に落ちる。
「アリカ……」
「ほら、見て」
ブラウスの長いすそに半分隠されながら、アリカの柔肌をした太ももと、その根元にある白いショーツが見え隠れする。
部屋の明かりが彼女の全身を照らし、より鮮明に肌色をした部分が見えるのだ。
その中で、彼女の挑戦的に釣り上った目つきと、皮肉そうな口元が、僕を誘うかのように思えた。
『本当はシたいくせに』とルビーのように紅い目が訴えるのだ。
「これで気分はでるでしょ?」
「それは……」
「違うの?」
否定しようにも、真っ直ぐに見つめて来るアリカの視線がそうさせない。
どうにか動かせる手も、拒否を示すことが出来ない。いや、しないのだ。
頭で考えられることが実行できなかった。
自分でも気づかない内に心と体が、狂おしいほど少女を求めている。
「ちが……わない」
「そうだよね、お兄ちゃんは見てる。それで色々と想像してる」
アリカの口調にあざける雰囲気はなかった。だけど、皮肉に笑う口元は変わらない。
「気分はでた?」
その問いは答えを期待しているというより、行動で示して欲しいと言っている気がした。




