64.勉強会inカフェ 後編
何にするか聞いてもらったけど、ケーキなんてなんでもいい!そんなことより、誰かこの状況がデートなのかどうなのか教えてください。
「チーズケーキにします!」
「僕もチーズケーキにしようかな」
え、同じなの?好みまで?
……って待って!
「ここはさすがに私が出します!」
「いいんです、僕が払いたいので」
「あ、ありがとう……ございます」
え、マジでお付き合いしてるみたいじゃない?とはいえ、このどっちが払う論争は履修済み!こういう時は、女の子が引いた方が男性を立てられるんだよね。つまり、私たちはお付き合い開始したってこと?
「佐藤さんはなんても美味しそうに食べますよね」
「え!あ、恥ずかしい……すみません」
「いいじゃないですか。いっぱい食べる女の子、可愛いですよ」
……綿貫さんって、やっぱり私を殺そうとしてるのかな?「女の子」と言葉を乱用してくるうえに、「可愛い」が追加された?え、私も可愛い女の子になりたいから、たくさん食べようかな。
「佐藤さんは勉強好きなんですか?」
「はい。綿貫さんは?」
「んー、好きな分野なら?僕バリバリ文系なんですよ。だから数字はあんまり。へへっ」
存在が尊いんだから、別に何ができなくても大丈夫だよー!というか文系なんだ、え、可愛よ。私どちらかというと理系なんだけど。これは補い合えるという意味で、相性良かったりする?え、お似合いだったりする?
「佐藤さん文系っぽいですよね」
「そ、そうですか?」
「あ、その反応は理系でしたか。外しましたね」
なぜいつも綿貫さんには筒抜けなの?私ってそんなにわかりやすい?私駆け引きとか得意だったはずなのに……おかしいな。
ちなみに綿貫さんは真面目なので、その後もきちんと勉強をした。私はちょっと浮かれてたけど。
綿貫さんはとても頭がいい。真心斗よりもよっぽど、圧倒的に。
「お、凪桜じゃん」
「ほんとだ、何彼女?」
「へー、いつの間に?」
……あ、これは前にあったわちゃわちゃフレンズじゃないですか。
え、私彼女に見えます?お似合いに見えます?へへっ。
「やめろよ、彼女に失礼だろ。すみません、佐藤さん」
「何可愛い女の子と仲良くしちゃってんのさ。彼女ができたなら紹介しろよ」
「佐藤さんって言うの?こいつと付き合ってるの?」
「え、あ、いや、まさか!そんな私みたいな人が、むしろ会話してすみません?あ、いや」
待って待って、勉強したのとちょっと違うんですけど。お友達って私に話降ってくるパターンあるの?それは知らないよー!
「え、かわよ」
「お前マジで今度ちゃんと紹介しろよ?」
「わかったわかった。佐藤さん、もう行きましょ」
えー、綿貫さん男の子じゃん!意外と言葉遣い乱れるのね。可愛い、可愛すぎるよ!そんな不貞腐れた言い方、男の子じゃん!
この日、新しい綿貫さんの一面を目撃。しっかりと目に焼き付け、私は福岡へと旅立った。




