46.制裁部佐藤
久しぶりの殺し屋らしい仕事だし、頑張るぞー!
「さっ、行こう!って流石に1階は封鎖されてるか。私先行く?」
「いや、みんなで2階から行こう」
「それって私が先ってことだよね?」
外階段に人はいない。となるとあそこから突入だな。
「ふーっ。よいしょっと!大輝さん、手」
「ほんと、椿には叶わないな」
「ほら、真心斗も」
「お前できないことないのかよ」
「うん、ないよ」
壁を蹴って2階に上がるぐらい全然余裕。やっぱり体は鈍っていなかったようだ。
大輝さんと真心斗を引っ張り上げ、お仕事開始!
「じゃあ俺このまま階段から上がって、屋上から降りてくわ」
「私こっちから。じゃあ7階合流かな?」
「だな」
「真心斗は俺についてこい」
「……はい」
ガンッ(右足ストレートキック)
ドアを蹴り開ければ、正面突破必須の対象5人。
「は?女?」
見つかったので、勢いつけてスライディング。左手を軸に右足で蹴りを入れれば、後は流れに任せて肘を顔や腹にバカスカ入れていく。
バンッバンッ
私は片手で撃つ方が得意。まあ近くに仲間がいない時なら、てきとうに両手で撃ってもいいんだけど。基本的には、綺麗に1つずつ丁寧にが売りの椿です。
「な、一般人!?」
そんな訳ないじゃん。
「このクソアマ!死ね!」
若い頃はガキって言われてたのにな。
「んー、私のがちょっと早かったかな?」
「だな」
「えー、こちら制裁部佐藤、制裁部佐藤。高崎小田ペアと、9階踊り場で合流。制圧完了、どうぞ」
「こちら処理部、18名突入開始します」
「了解」
膝蹴り肘入れ腕流し。ナイフの方が早かったと思うけど、まあ後処理考えたら仕方ないか。
大輝さんと真心斗は先に降り、私は処理部の護衛に。徹底的にやったから大丈夫だと思うけど、一応ね?
「お疲れ様でーす」
「お前……あざます」
「はいよ」
「俺16、椿は?」
「30」
「真心斗が4の50か、しゃーないしゃーない」
「手で弾けないと今回のはキツかったね。5人1組で徹底されてたし、囲まれ慣れてないとむずかった。真心斗もお疲れ」
「あ、ありがとう」
「次は私が稽古つけてあげるね」
「……お願いします」
30人殺るのに、42発。ちょっと使いすぎたかな。まあ敵の弾だからいっか。
それにしても白いブラウスは赤いドッド柄。ピスタチオパンツも気に入ってたのになぁ。
「向日葵ちゃん、タオルある?」
「あるよ!はい、どうぞ」
「ありがとう」
タオルを受け取り、大輝さんの手を取ってトラックに腰掛ける。
「な、な、ど、どうした?椿?」
「ふっ」
左側に座らせた大輝さんの右足を私の膝に置き、足首をタオルで縛る。縫うほどじゃないから大丈夫だね。
「バレてた?」
「うん、バレバレ」
真心斗も大輝さんも無事で何より!さ、報告書は免除してもらえるかな?
「椿ちゃんごめーん。アタッシュケースの回収に付き合ってもらえたりする?」
「もちろんいいよー」
仕事はまだ終わってなかった。でもまあ向日葵ちゃんのためなら仕方ない。もう少し頑張るか!




