最終章 サイリウムの煌、天を翔る №1 神の力を得たララここに爆誕
爆誕す。
天まで伸びる一筋の光の中、浮遊するララの身体。
白き衣を身に纏い、天の羽衣が風になびく。
「これが私・・・」
ララは身体の底から無限大に湧きあがる力を感じる。
(そう、あなたと私の力です)
イシュタルの思念がララの脳内に語りかける。
「一つに合体・・・うふ」
呟く。
「・・・言い方」
ツッコむ。
「・・・いけないっ!隊長たちが鬼との対決に!」
(ララ行くのです!)
「はい!」
「・・・・・・」
(・・・・・・)
「・・・・・・・・・」
(・・・・・・・・・)
「・・・あの」
(どうしました?)
「私、どうしたらいいんでしょう」
ララは戸惑いを見せる。
くすり、鈴を鳴らしたかのようにイシュタルは笑った。
(心のままに踊るのです)
女神は囁く。
ララは目を閉じ、大切な人達を思った。
「えっ、えっ、わわわわっ!」
宙に浮いていたララの身体が高速飛行をはじめる。マッハ1.6時速1720㎞およぶスピードで空を駆ける。
「私っ、飛んでる!」
(ララ、あなたが生きる今を存分に舞いなさい)
「はいっ!」
光陰の矢のごとく、ララは世界を飛ぶ。
「キキっ!」
双子の兄を発見した。
キキは魔物に取り囲まれて絶体絶命の状況であった。
「イシュタル様・・・」
ララの問いかけに、女神はこくりと頷く。
(行きなさい)
「はいっ!」
ララは兄目掛けて急降下を開始する。
「キキ~っ!」
「へっ」
兄は声のする上空を見上げる。
「ラ・・ララ」
ララの右手には女神の持つニケの杖が、ピンクの煌めきを放っている。
「ララ・サンシャインっ!」
杖を大きく振り回し薙ぐ。
ピンクの閃光が円環となり、触れた魔物たちは次々と気を失なって倒れていく。
「お前・・・」
「話は後っ」
ララは左手を差し伸べるキキはその手をとった。
ぐんぐん。
月に届くかの如く空に上昇、再び高速飛行へ。
「えっ、俺飛んでる」
驚くキキ。
「そう私たち、さながら夜空を駆けるツインスターズね」
ララは笑った。
(それっ、キキララの正式名しょ・・・ごにょ、ごにょ)
イシュタルは妄想を濁した。
キキ危機一髪、危機キキ救出。




