聖剣を求める旅に出ます!
聖剣を求める旅
ご機嫌よう。マルゲリット・アルカンシエルです。これから早速聖剣を求める旅に出ます!
「荷造り終わったー!」
「ん、割と早かったな」
ソルセルリーは感心したように頷きます。
「安全な旅とは言えないからな。荷物も少ない方がいい。よく考えてるじゃないか」
「えへへー」
まさかソルセルリーに褒められるなんて。照れるー。でも嬉しい。
「じゃあ、気をつけてね」
「何かあったらすぐに連絡するんだぞ」
「メグ姉さま…気をつけて下さいね」
「うん!行ってきます!」
家族との別れもそこそこに、旅に出ます。
「最初は何処を目指すの?」
ソルセルリーに最初の目的地を聞きます。旅の途中で聖剣を見つけるのは知っているけれど、原作では結局使わなかったので何処で見つけたのかはわからない。なのでソルセルリーを信じて着いていくしかないのですが、目的地は気になるのです!
「まずはプレギエーラに向かう」
プレギエーラ…祈りの国と呼ばれる神聖な国。この世界で最も信仰される宗教の総本山のような場所。魔法使いや魔女の天敵だと思うのだけれども、一体どうしてプレギエーラに?
「知ってるだろうけどな。俺達魔法使いや魔女は平民の癖に貴族や王族並みの魔力を持つ異端だ。だからこそ他の平民やお貴族さん共から迫害され、結果魔法使いや魔女になる道しか選べなかった者だ」
「うん、知ってる」
「この辺の宗教の総本山…プレギエーラでは特に魔力が多い平民への迫害は強い。…悪魔の子、だとよ。平民だってある程度の魔力ならあるし、魔法も使っているのに。しかもお貴族さん達は当たり前のように魔力持ちなのにな。だから迫害を受けている魔力の多い子供を定期的に保護して、知り合いの魔法使いの弟子として紹介してる」
「…そっか」
ソルセルリーって、素っ気ないけれど割と良い人なんだよね。
「…なんだよ」
「いや、なんでソルセルリー自身は弟子をとらなかったのかなって」
素直に褒めると照れちゃうだろうから適当に誤魔化す。
「…俺は、そういうのは得意じゃない。お前のことだって、聖剣を探すのが目的だと言っていたから連れてきてやっただけだ。本気で魔法を習いたいわけじゃないんだろ?」
「いや?魔法も習うつもりだよ?」
「…、は?」
ソルセルリーは困惑している。まあ、一国のお姫様が本気で魔法を習いたいと思うはずないよね。専属の家庭教師だっていたわけだし、魔力持ちだし。
「たしかに目的はあくまでも聖剣を探して魔王を征伐することだけど、その為にも実戦形式の魔法の使い方を学ばないと」
「…」
ソルセルリーが面倒くさいものを見る目で見てくる。そんな目をしたってダメよ。
「弟子にしてくれるんでしょ?」
「…俺は、一緒に旅についてくるのを許してやるよって言っただけだ」
「そんなこと言わないで、お願い!」
「…やっぱり連れてくるんじゃなかった」
「まあまあ」
ソルセルリーは面倒そうに髪をかきあげる。
「…まあ、たまになら。その代わりスパルタで行くぞ」
「わあいありがとう!」
「ひっつくな鬱陶しい」
そんな会話をしながら、私達はアルカンシエルの首都から離れて、少し田舎の方まで歩いて来ました。身体強化魔法を使っているとはいえ、大分遠くまで来ました。今日は聖剣を見つけることが出来ませんでした。まあ、そりゃあそんなに簡単には見つからないよね。
「今日はここで野宿だ」
「はーい」
魔法で適当にテントを張り、虫除けのお香を焚きます。魔法でその辺の川魚をゲットして、魔法で火を起こして、川魚料理を食べます。
「いただきます!」
「いただきます」
うん、シンプルだけど美味しい!
ファンにはご飯として私の魔力を少しだけ食べてもらいます。
すごい!体が軽くなった!
「ファンはいい子だね、偉いね!」
「ちゅん!ちゅん!」
可愛い!ファンが可愛い!
「それにしてもその聖獣。どんな姿に育つんだろうな」
「本当にね。私にもわかんないや」
私の手のひらの上で嬉しそうにちゅんちゅんと鳴くファンは可愛い。これからどんな風に育ってくれるのかな。
「魔王征伐に役立つといいな」
「そうだね」
…はやく、楽にしてあげたいし。
「じゃあ、ご馳走さまでした!おやすみなさい!」
「ん。ご馳走さま。おやすみ」
こうして旅の一日目が終わりました。明日からも頑張るぞー!
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