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BU・SI・N・SYO  作者: イ-401号
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ルビリア聖王女奪還

リスティアード皇太子より、アルセイスと俺に真魂交神がくる。


(ルビリア聖王女を救出したよ、全員各自で脱出。聖王宮正門で集合。)


アルセイスは(了解しました)と返す。


俺は(めんどくせぇから、皆脱出したら連絡くれ)と返す。


(((・・・・・・・)))


皇太子が(この塔を灰塵(かいじん)にする気でしょ。)


俺は(ああ、右だか左だか今どこにいるんだかわかりゃしない、全部フッ飛ばして上に行きゃ出れるだろ)


レィリアが返してくる(あんたのその野蛮振りにはもう慣れたけど、今はそれが一番早そうね)


皇太子が(そうだね、それでいこう。ルビリア聖王女殿下は僕が守るから、やっちゃいなよランガード。)


俺が吠える「来い牙炎!」


(応!)


(いら)えがあり、俺の右手に2メートル両刃の超長大剣が神々しく現われる。


「いっけー牙炎!」と俺は大声で、聖剣を深々と床に突き刺す。


地面は割れ、無数のひび割れが棟の地下から塔のてっぺんまで続いていく。


刹那、無数のひび割れた個所全てから、轟炎が噴き出す。


北の棟は一瞬、火柱の棟に変わりその後全て灰塵(かいじん)にとなり吹きすさぶ。


サラサラサラ~


【火の民】は炎を操り、アルセイスは【土の真甦】で全員を防御する。


リスティアードも【天の真甦】で円球場に防御陣を金色に張り巡らして、皆を守る。


突入部隊は誰一人、欠ける事無く地上に生還する。


北の棟跡地に突入部隊とは別に1人、吹きすさぶ、大量の灰から現れる。


アルセイスが素早く黒剣を抜き放つ「!!」シャン!!


黒剣を、ベルファムの首に剣を突き付ける。


俺が「おかま野郎!おめぇなんでここにいる」深紅の魔鉄大剣を抜き放つ。


リスティアード皇太子が落ち着いて叫ぶ


「ベルファムはこちらの陣営に加わったんだ。【魔の真甦】の呪縛(じゅばく)が解けたんだよ」


アルセイスと俺は、しばらくそのままでジッと男か女かわからない細い体躯と白く透明な肌をしたベルファムを(にら)む、、、


真甦を視ているのだ、、、


アルセイスが黒剣を(さや)に戻す。

「確かにその様ですね」


俺も魔鉄大剣を収めて

「フン!!」

と一言吐き出す。


皇太子は「彼は【ケジメ】を付けるために、これから僕たちと共に戦う。いいね」


レィリアが爆発音を聴いて「それでは急ぎ、戻りましょう」


「ヴァルゴ国軍が攻めてきてるようです。ガウス准将も大変でしょう」


俺が「おお、内の団も心配だ、大将先に戻るぞ」リューイの肩に捕まりながら話す。


皇太子は「わかったよ。」


瞬間、消えうせる俺とリューイ。


レィリア武神将が「私達も戻りましょう」とルビリア聖王女を抱きかかえながら言う。



パヴロ聖王国 聖王宮 正門広場


黒龍騎士団と不死鳥騎士団は守りを固くし、防御に徹していた。


責任者のガウス・ヴォーフェミア黒龍騎士団副団首は、ヴァルゴ国軍の主力が到着する前に、現場から離脱したかったが、突入組が変える迄は正門を死守するつもりでいた。


帝国軍本陣後方では、治癒部隊が汗をかき治療薬や包帯を持って走り回り、負傷者の手当てを行っていた。


リンが心配そうに、メイラに語り掛ける

火玄(かげん)副長は大丈夫でしょうか?」


メイラは気丈に「負傷個所は多く、血と真甦も大分流れていますが、命に別状はありません。」


「傷は治しましたから、リン千竜騎士長、真甦を彼に流し込んでもらえますか?」


リンは「はい」と答え、火玄の手を握り自らを金色に輝かせる。


意識を取り戻した火玄副長が

「大丈夫です。隊長の真甦は私の為に使うものではありませんよ」


リンは「でも、、、」と半泣き状態で言う。


火玄は傷つきながらも

「戦闘とは、こういう物です。上官たる者、気をしっかりお持ちください」


そこにリューイと俺が忽然(こつぜん)と現れる。


周囲の帝国軍達の表情がパッと明るくなる。


「ランガード武神将閣下、リューイ准将。」


自然と生まれる、安心感と安堵感そして絶対の信頼感。


リューイが傷ついた火玄を見て

「随分ひどくやられたみたいだね」


火玄が「無様(ぶざま)をお見せしてすみませぬ」


俺が叫び前線に出る

「メイラ、よろしく頼むぞ!!」


メイラが元気よく答える

「はいっ、お任せください。」


リューイはリンに変わり火玄に真甦を流し込む。


ランガードは聖剣誉武号牙炎(よぶごうがえん)を右手に呼び出し、ドス ドス ドスと大股に前線に出て行く。


自然に広がる、安堵感、、、


絶対不敗の信頼感、ランガード武神将の存在感は圧倒的で絶対的だった。


俺が叫ぶ「ガウス准将!脱出路を確保する。」


「全軍一時後退させろ!!」


ガウス准将も俺の顔を見てホッとした顔をして直ぐに命令に従う


「両翼下がれ、全軍後退。中央を開けろランガード武神将閣下が脱出路を作る。」


火傷(・・)するぞ!」


全軍に波及する、ランガードの無敵にして最恐、圧倒的な存在感。


大海の波が割れるように、帝国騎士団の中央が割れる。


ドス ドス ドス


長身の体躯は威厳に満ち、深紅の鎧は炎のシンボルの様に鈍く光り輝き、赤髪は逆立ち友軍には絶対の安心感を敵軍には最強の恐怖を与える。


右手に持つ、聖剣誉武号牙炎(よぶごうがえん)が炎を(まと)い、白銀色に輝きだす。


空気が震える、、、大気が怒りに燃えそうだ。


ヴァルゴ国軍の大型砲撃兵器から火箭(かせん)が一斉に、ランガードに向かって発射される。


ドンドンドン


ランガードは無視して聖剣をいつもの上段ではなく横に構え腰を落とし、両足を地面にメリ込ませて踏ん張る。


「うおりゃー!!」


真横に聖剣を力一杯、暴風爆炎と共に振り切る。


飛来する、砲撃もろともその空間にあるすべての物を焼き払い、衝撃波で叩き潰す。


横に()いだ聖剣はヴァルゴ国軍2万全てを焼き払い、パヴロ聖王国首都の聖王都、3分の1ほどを全ての有機物を焼き払い、衝撃波で吹き飛ばし市街地もろとも灰塵(かいじん)に変える。


俺は「フン」と熱い息を吐き出す。


阿修羅丸が直ぐに嬉しそうに走ってくる。


ガウス准将独り言の様に


「我々が、必死に防衛していたのが馬鹿みたいに思えるよ、全く、、、」


そこにリスティアード皇太子率いる、突入組がルビリア聖王女を連れ現われる。


リスティアード皇太子がすかさず

「負傷者を優先して、聖王都外の開けた丘まで引くよ!!」


アルセイスが指揮を取る

「全軍集結し、防御に徹し撤退開始。負傷者を団中心に置き、前衛を不死鳥騎士団、後衛を黒龍騎士団が務める。」


「皇太子殿下はルビリア聖王女と共に本陣として、不死鳥騎士団後方にお控え下さい。」


ガウス准将の所へ行き

「ご苦労だったな」


と一言(ねぎら)


ガウス准将も「はっ!」と一言返すだけである。


「全団、行動開始!!」

アルセイスが叫び、リスティアード皇太子の元に向かう。


丁度、道を切り開いて来た俺とリューイが合流する。


アルセイスはいつものように静かに低音でリスティアード皇太子の隣に(たたず)む、白き竜王に向かって言葉をかける。


「ヴァルゴ国軍主力の兵数はどのくらいだ?」


ベルファムは静かに高音な声で答える

「総数20万、間もなくここに到着するだろう。」


「「「「20万!!」」」」


リューイが驚きながら「さすがに、多いですね」


俺が「1人150人もやりゃ、勘定合うだろ」と気安く獰猛に答える。


レィリアが「それでは、私の分もランガードにお願いするわね」


アルセイスも続く「俺の分も入れて、お前は450人やればいいだけだ。」


リューイも「僕のぶんも、、、、」


「ふざけんじゃねぇよ、自分の割り当てはてめぇで何とかしろよ!」

俺は顔を真っ赤にして叫ぶ。


リスティアード皇太子が手を叩きながら、ふざけ合う皆に対して

「はいはい、それじゃ早くここから、退避するよ。」


20万の大軍と間も無く、戦わなくてはならないというのに緊張感のかけらも感じないアースウェイグ帝国皇太子軍であった。


負傷者は大型の治癒部隊が搭乗(とうじょう)していた幌馬車(ほろばしゃ)に収容された。


全軍、不死鳥騎士団団長ランガードを先頭に進み始める。



パヴロ聖王国 聖王宮 玉座の間


玉座に座るは、傷ついたヴァルゴ国王ウルグス。


隣には片腕の無い、黒く輝く不気味な黒装束の上級黒魔術師ルカが立つ。


ウルグスが口から血を吐き出しながら

「くそっ!ランガードめ、あの単細胞にここまでてこずるとは、、、」


上級黒魔術師ルカがくぐもった声で

「ベルフェムめ、裏切りましたな」


「フン、あ奴など始めから数に居れておらんわ」

ヴァルゴ国王は強気で吐き捨てる。


「それより、我軍の主力をリスティアード皇太子の軍にぶつけてやる。」


「絶対に逃がさんぞ!!」


「ゼレイヤ国の方の準備は大丈夫か?」


黒衣のフードを深くかぶったルカは

「全て、整っております。」


「よし、アースウェイグ帝国軍が動き出す前に皇太子軍を殲滅(せんめつ)してやる」

紫の目を輝かせて、闇に落ちた青き竜王は不気味に笑みを浮かべる。


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