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ボクの異世界侵略記  作者: チカさん
第2章 少年期編
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2-25 都市奪還作戦始動

 王国歴386年夏の上月1日。

俺の6歳の誕生日でもあり、そして遂に都市奪還作戦の始まりの日だ。このたたかいはこの国の大きな節目となるだろう。


朝から第3層南区の1番広い広場で宣告を聞いている。

出陣自体は明日で、昨日父との別れも済ました。これが最後になるかもしれない・・・


今回奪還予定の都市は3つ。このネマールから近い順にノインテール、トトニアム、ムイルとかつて呼ばれていた都市たちだ。


・ノインテール。この都市は本当に近い。このネマールが拡張に次ぐ拡張を重ねた結果、1番外の外壁からノインテールの外壁が見えるほど近いらしい。この都市は既に第1層は奪還済みで、第2層を奪還すれば完了であり、ほぼ奪還の見通しは立っているいわばデモンストレーションだ。

・トトニアム。この都市はノインテールとほぼ同じ広さの都市で、層より小さな単位、区のみしか奪還てきていないためこれを機に都市全体を奪還する予定だそうだ。

・ムイル。この都市は周辺で最後まで残っていた都市のためネマールに次いで広く、人口も多かったそうだ。この都市は全ての層を1度に奪還できるほど狭くはないため、交易団が使っている比較的安全な区画を拠点に少しずつ奪還していく予定となっている。ネマール第4層南区はこの都市の元住民の子孫がかなりの割合を占めている。

今回の奪還作戦の最大勢力がこのムイルの子孫だ。ゆえにその都市まで一気に攻め込むしかないのだ。



 次の日、南区の大通りで兵士たちの出陣を眺めている。


東西南北の兵がこの通りを通る光景は圧巻だ。

一部階級の高そうな者が大型のリヤカー、多分人力車の一種に乗ってポーズを決めている。使役動物なんてほとんどいないからこうなるのだろうか?

お!使役動物だ。多分祖父母宅での鶏と同種か近縁種だと思う。聞いていたのと似ている。毛の長いダチョウみたいな感じで、その毛の長い走鳥類がリヤカーを引いてる。

「おおーーー」

見送りに来ている者がその見慣れない走鳥類を露骨に避けてるが俺は感嘆の声を出して見入ってしまった。


ここまで兵列を眺めて、兵士の装備は大体の兵が槍を装備しており一部が剣を装備している。弓や兵糧を運ぶリヤカー類が見えないが見栄重視なのだろうか?

こういう出陣は兵站が見えた方が良いのだろうか?それとも見えない方が良いのだろうか?


出陣を見送る俺はそんなことばかり気になってしまう。実感が湧かないせいなのだろうか?



 次の日から数日毎に情報が流れてきた。

ノインテールの第何区を奪還に成功したとかいう情報ばかりで順調のようだ。いや、意図的に情報を制限してるかもしれないから実際には分からない。

南の空を見るとここからでも立ち上る煙が見える。聞いた情報では森が形成されているため火を放ったとか言ってるが、それすら疑ってかかると怪しく感じてしまう。故意なら作戦だが偶然なら不測の事態が起きたってことだろう。

はあ大丈夫なのだろうか。

首都方面も気にはなるが情報が入ってくることまずないので諦めるしかない。


今までの情報を元にノインテールの状況図もどきを作ったりして過ごした6歳夏の初めの頃のことでした。




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