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永遠の時を生きなかった魔女

フィレオラが去っていくのを見届けた後、ミナトはセシーリアに向き直った


「というわけだ。フィレオラのことを任せてもいいか?」


「私はミナトにも手伝って欲しいと思っているんだけど。それに魔族はまだ残っているのよ」


「そうかもしれないな。でもやっぱり俺はこの世界の人間じゃない。元の世界で生きていくべきだと思う」


「そう・・・・」


「でももし、またあんな手に負えないような魔族が出てきたら、その時は手を貸すから呼びに来てくれよ」


それを聞くと、セシーリアは一瞬躊躇ったが


「わかった。じゃ、二人とも元気でね」


笑顔でそう言った


その後、二人はゲートを通って元の世界に帰っていった

ゲートが消えた後、セシーリアは


「さようなら」


そう呟いた



それから、長い年月が流れた

その日、ミナトは八雲家の屋敷で赤いちゃんちゃんこを着せられていた

ミナトは八雲ミナトとしてその屋敷で暮らしていた


そうして宴が終わり、ミナトとレイカは床に就いた

その寝室に突如として光が放たれる


目を覚ましたミナトはその光の方向を見る


「お久しぶりね」


そこにはフィレオラが立っていた


「念のために聞くが、お前はどっちのフィレオラなんだ?」


「賭けの結果を聞けばわかるわよ」


そう前置きしたあと、フィレオラは淡々と告げる


「賭けはあなたの勝ちよ。もう一人の私はさっき息を引き取ったわ」


「そうか。それはあまり喜べる話じゃないな」


「でも、あの子には3人の子供が出来た。私にはまるで自分の子が誕生したかのように思えたわ」


「そうか」


そこで初めてミナトは少し笑顔を見せた


その後、思い出したかのようにミナトは尋ねた


「セシーリアは元気なのか?」


「ええ、彼女は息災よ。なんなら彼女に何か伝えておきましょうか?」


「そうだな。もしこの世界がループすることがあったら、次はセシーリアを選ぶかもしれないって伝えてもらおうかな」


そう言うと、レイカがミナトの腕を抓る


「いてて。起きてたのかよ」


「ちょっと、今のどういうこと。まるで私と結婚したことを後悔しているように聞こえたんだけど」


「冗談に決まっているだろ」


「そんな風には聞こえなかったわよ」


ミナトは話を逸らすようにフィレオラに尋ねる


「お前はこれからどうするんだ?」


「そうね。特に考えていないけど。いつかの彼との約束を守ってヴィストランドの未来を見守り続けることになるのかもしれない。そして次こそは世界の滅亡を受け入れることになるのかもね。それが魔法がある世界の宿命なのかもしれない」


「魔法が無い世界だって滅亡するかもしれないぜ」


「そうね。でも私はそっちの世界までは面倒は見ないわよ」


「ああ、それはこの世界の人間の責任だしな」


少しの沈黙の後、ミナトは尋ねる


「永遠の時を生きるってのはどんな気持ちなんだ?」


「良いこともあれば悪いこともあるわよ」


「そうか。もし悪いことのほうが多いと感じるのであれば、不老不死を解除する方法を探してみるのはどうだ?お前はまだ若いんだから、別の人生を歩んでいけるかもしれない」


それを聞くと、フィレオラは少し笑った


「そんな事、考えたこともなかった。あなたにはいつも驚かされる」


フィレオラは宙を見つめて


「そうね。そういう生き方も良いのかもしれない」


そして、フィレオラは二人に背を向けた


「ありがとう。あなたには本当に感謝しているわ」


そう言い残して、彼女はゲートの向こうに消えていった


これで終わりです

予定は無いですが、もし気が向けばまた何か投降するかもしれません

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