表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
23シーズン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

951/987

番外編 金谷千歳と意外さ

 次の日、和束ハルからLINEが来た。


「かりんシロップいらん? 高千穂さんが病院の職員さんにやたらかりんもらって、シロップにはしたけど余っとるんよ」

『欲しい! そっち行く!』


 お湯で割っても氷水で割っても、きっとおいしい!


「じゃ待っとるわ」


 そういうわけでワシは和束ハルんちに行った。和束ハルは普通に出迎えてくれて、かりんが浮かんだでかい瓶をくれた。


「味見してみるか?」

『するする』


 和束ハルは家にあげてくれて、かりんシロップを炭酸で割ってくれて、ワシはまたごちそうになってしまった。

 和束ハルもかりんサイダーを飲んで、「最近どうや」と聞いてきた。とたんにワシは悲しい気持ちになった。


『最近、その……悩みがあって……』

「なんや?」

『和泉はさ、ワシがコブで好きな人とくっつけないのかって……』

「コブ?」

『金谷安吉さんに言われたんだ、ワシがいるから和泉は結婚なんてしないって』

「はーん……」


 和束ハルは、なぜかワシを眺め回し、そして言った。


「それはちゃうで」

『ほ、本当か!?』


 ワシは藁にもすがりたい思いだった。でも、和束ハルが言ったのはもっと重いことだった。


「多分な、その好きな人は子供でけへんのや。だからあんたに言いたがらないし、くっつくのも避けとるんやと思うで」

『えっ……』


 ワシはものすごくびっくりした。そんな可能性、全然考えてなかった!


『い、和泉子供いなくてもいいのか!? そんなにその人が好きなのか!?』

「そうやない?」

『だ、だって、自分の子供ってすごく大事なものでみんな欲しいものじゃないのか!?』

「あんたはそうやろうけど、別に和泉豊はそうやないんと違う?」

『え、えええ……』


 ワシは呆然としてしまった。


「まあ聞いても口割らんと思うけどな」

『でっ、でも聞いてみる!』


 ワシは急いでかりんサイダーを飲んで、一目散に家に帰った。和泉は仕事してたけど「お帰り」と出迎えてくれた。


「和束さんとおしゃべりしてた?」

『う、うん……その、和束ハルに聞いたんだけどさ……』

「何?」

『お、お前の好きな人って……子供できないのか?』

「え!?」


 和泉は目を丸くし、それから「あっ」と言って黙りこくってしまった。


『そうなのか!?』

「も、黙秘! 黙秘する!」


 和泉は自分の口を押さえた。


『教えろ! 教えろよ!』


 ワシは和泉を揺さぶったが、効果はなかった。


「言わない! 絶対言わない!」

『…………』


 和泉の反応からして、多分好きな人とは子供できないんだろう。やっぱり、ワシがいるから……和泉は好きな人とくっつけないのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ