表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第22シーズン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

933/1076

大学見学してみたい

 平塚通りは学園東大通りと直交する通りで、百香亭は平塚通りから少し奥に入った店だった。黄色い看板に青い文字で店名が書いてあり、中華料理屋らしい。入ってみると、学生らしい年代の人や教職員らしき人たちがそこそこいる。休みとはいえ、大学に用事ある人は多いもんな。

 俺たちは席についてメニューを開いた。


『何食べよっかな』

「なんかここ、盛りが多くない?」


 メニューの写真はおいしそうだが、どの料理もなかなかのボリュームなのである。

 千歳は何でもないように言った。


『学生向けだろ? そりゃ多いよ』


 それはそうか。しかし俺の胃にはとても入りそうにない……。


「俺、一応中華丼頼むけど、多かったら千歳少し食べてくれない?」

『オッケー、ワシ担々麺とチャーハン定食!』


 料理は割とすぐに来て、しかしやはり多かったので俺は小皿を頼んで、千歳に中華丼を3割ほど分けた。

 量は別として、味はおいしかった。味の濃さからして、若者向けな感じはしたけど。

 千歳は相変わらずいい食いっぷりだった。食べ終わって、俺はスマホでGoogleマップを見つつ言った。


「狭山さんが通ってたのは、大学の第1エリアなんだって。第3エリアに車止められるみたいだから、まずそこ行こうか」

『行く行く!』


 車で第3エリアに向かう。森の中を通っていくと駐車場があり、そこから土地が開けていた。進んでいくと、講義棟か研究棟と思しき大きな建物がいくつも建っている。とりあえず大学の中心線まで出ることにした。


「えーと、ここが第三と第二エリアの間……いや広いな!?」


 大学の中心線に川があるんだけど!?

 遠くには図書館らしい建物と、座るのに良さそうな広い芝生。そこここに学生らしき人がいるが、皆平然と歩いている。ここの人たちはこれが普通なの!?

 千歳は呆然としていた。


『大学ってこんなに広いもんなのか!?』

「ここは特別広い大学だと思うよ……」


 改めて大学の地図を見る。普通の大学のキャンパスが縦に4つ5つ連なったような構造をしている、さすが日本2位。


「第1エリアは、この川沿いの道をまっすぐだね」


 千歳はずっと目を丸くしている。


『え、建物がどこもたくさんある! 勉強の建物だけでこんなにあるのか!?』

「大学は研究するところだから、研究棟もたくさんあるよ」

『ひええ……頭いい人がこんなたくさんの建物にぎっちり詰まってるんだ……』


 千歳は、歩きながらずっと辺りを見回している。そう言えば千歳は大学に縁がない。初めての大学は新鮮なんだろうな。

 俺は千歳を微笑ましく眺めていたが、ふと気づいた。

 別に、大学行けるのは普通ってわけじゃないことを。事情があって行けない人、そもそも大学行くのが当たり前じゃない人、大学に行くための勉強に専念できない人、世の中にはいろいろな人がいる。

 俺は奨学金とバイトで大学行ったけど、大学に受かる学力を養えたというだけでも、相当恵まれていたんだろうな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ