番外編 金谷千歳とプレゼント選び 上
和泉は、シュトーレンも加湿器もくれた。ワシも、和泉にクリスマスプレゼントを何かあげようと思うんだけど、何がいいかな? 何が喜ぶかな?
そんな事考えながら、和泉の朝の散歩に付き合ってたら、和泉の履いてるスニーカーがだいぶ履き古しなのに気づいた。新しいスニーカーをプレゼントすればいいかな?
そう言う話につなげようと思って、ワシは和泉に話しかけた。
『お前の靴、だいぶボロいな』
「あ、言われてみたらそうだね」
和泉は自分のつま先を見た。
「そういえば、何年も履いてるな……後で新しいのポチっちゃお」
『え』
ワシがプレゼントしようとしたのに!
『い、いや、靴屋行かなくていいのか?』
「同じブランドの同じサイズのを買えばいいだけだから。ニューバランスの、少し高いけど履きやすいし楽なんだ」
和泉はなんにも気づいてない顔だった。
『そ、そっか……』
「言われてみて気づいたよ、言ってくれてありがとう」
和泉はワシに笑いかけてくれたけど、ワシは困った。じゃあ、プレゼントなんにしようか……?
和泉の好きなもの、柑橘系のフレーバー、おいしいご飯、出汁の染みた野菜……あんまプレゼントって感じじゃないな……。
あ、でも柑橘系の香りの何か、とかいいかも。香水とかがいいのかなあ? そうだ、ちょっと洒落た香水つけさせていい男にすれば、こいつの好きな人にアピールできるかもしれない。
香水詳しくないなあ、でもちゃんと調べて、こいつの好きそうな香りで、こいつに似合いそうな香水、探そう。




