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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第11シーズン

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番外編 金谷千歳とご褒美

 金谷神社への退職届はあかりさんちに持ってって渡したし、コンビニでプリントアウトした雇用契約書は印鑑押して郵便に出したし、これで一息だ。

 何かご褒美にいいもん食べたいな……あ、プレゼントしてもらったシュトーレンあるし、おやつに食べちゃおう! 和泉のおやつも今日はそれにしよう!

 もうそろそろ3時だ。ワシは仕事してる和泉に話しかけた。


『おやつにさあ、シュトーレン食べないか?』

「ん、いいの? 千歳のなのに」

『一切れ二切れなら分けてやる。お前も、たまにならバターたっぷりお菓子いいだろ』

「ありがとう」


 そう言う訳で、ワシはシュトーレンを切り分けて、紅茶と一緒におやつに出した。


『あー、極限に甘い……』

「脳に沁みる甘さだ……」


 今年のシュトーレンは、シナモンとかのスパイスが効いてるやつだ。ラム漬ドライフルーツと合わさって、すごく外国のお菓子って感じがする。

 クリスマスっぽいものを食べたから、考えがクリスマスに飛んだ。今年のクリスマス、作りたいものがあるんだよなあ。


『なあ、ワシ、クリスマスに丸鶏焼きたいんだ』

「丸鶏? この辺で売ってるの?」


 和泉は目を丸くした。


『ちょっと遠くにできた業務用スーパーにさ、冷凍のが売ってるんだ』


 こないだ、星野さんとその業務スーパーに探検に行った。いつものスーパーと同じくらいの値段だったけど、変わった食材が多かったから、たまに行きたい感じ。

 和泉は思案顔だ。


「おいしそうだけど、俺食べきれるかな」

『ワシが食べきる』

「頼もしい……じゃあ食べよう、丸鶏」

『よっしゃ、中に何詰めようかなあ』


 ワシはネットで見たレシピをいろいろ思い浮かべた。じゃがいも、玉ねぎ、マッシュルーム、米……。


「そうか、詰め物とかもあるのか」


 和泉は意外そうな顔だ。


『じゃがいもとマッシュルームとか、あと、ピラフ詰めたりとか』

「おいしそう」


 そうだ、こいつ肉の出汁が染みた野菜が好きだから、野菜系でいい詰め物のレシピないか探そう。あと、クリスマスに必要なものは……。


『クリスマスケーキもさ、駅前のケーキ屋で買うなら予約いるよな』

「そうだねえ、おごるから好きなの予約しなよ」

『わー、ありがとう!』


 ケーキまでプレゼントしてもらえるんだ!


「予約できるケーキ、ホームページに載ってるんじゃないかな」

『後で見る!』


 ワシはシュトーレンの最後の欠片を食べて、紅茶をすすった。クリスマスケーキ、何のケーキにしようかなあ、やっぱりチョコのやつが食べたいかなあ。

 今年は本当にいろいろあったから、平和にクリスマスして、平和に年越ししたいな。和泉に何事もなく安全に、今年が終わればいいな。

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