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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第10シーズン

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番外編 金谷千歳の詰問

 和泉は、「この話はおしまい」と言ってから何もなかったみたいに優しくしてくれたので、ワシは少し落ち着いた。

 で、落ち着いたから、ワシは和泉に好きな人がいるってことを改めて思い出した。

 誰? そんな人、全然心当たりないぞ? いつ好きになったんだ?

 しかも、和泉は気持ちを相手に伝える気はないらしい、その相手は色恋が全くわかってないから。どういう人なんだ?

 翌朝、和泉と朝飯を食いながら『なあ、お前の好きな人のこと、どうしても教えてくれないのか?』と聞いてみた。和泉は困り果てた顔をした。


「その……その件に関しては黙秘権を行使します」

『なんで?』

「言わないほうが絶対いいから。千歳以外にも基本言いません」

『じゃあ教えてくれなくてもいいけど、告白はしろよ! 色恋に興味ない人でも、改めて好きって言えば意識してくれるかもしれないぞ!』


 和泉はすごく優しくていい奴なんだから、それに好きって言われて悪い気はしないって!

 和泉はじっとワシを見て、何か考えてるみたいだったけど、ぼそっと言った。


「……いや、無理だよ」

『やってみなきゃわかんないだろ!』

「言って、ギクシャクするようなことになりたくないんだよ。絶対そうなるから」

『むー……』


 ワシはむくれてしまった。


『いくじなし!』

「なんとでも言って、何言われても俺は黙ったままでいるから」


 和泉は、何も堪えてない顔で味噌汁をすすった。

 うーん、和泉の好きな人全然わかんない。色恋に興味なくて、色恋を伝えたら関係がギクシャクする相手。和泉は割と相手のこと知ってそうだな、というのはわかるけど、そこまで深く付き合ってる人、全然わかんない。

 ……誰かに相談してみようかなあ。

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