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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第8シーズン

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あなたの寝顔が悩ましい

 夜。いつものように千歳に巻き付かれて布団で寝ている。ここ最近で少し違うようになったのは、千歳に体温を感じること。

 ほんのちょっとの温度の違いなのに。人間の本能なのだろうか、千歳のぬくもりがとても大事なものに思えてきている。あったかくて弾力がある相手に、全力で信頼されてくっつかれてるのは、なんとも……いいものだと思う。

 千歳はなんのてらいもなく俺に抱きついていてるわけだが、俺は千歳を抱きしめたことがない。なんというか……千歳と抱き合ってしまったら、もう、他の人と抱き合ってもそれほど……と思いそうな気がして。

 千歳の望みを叶えるためなら、俺は結婚して子供を作らなくちゃいけない。で、まだ会ったことはないけど、人間的に好感を持てる相手、咲さんを、どうか?と紹介されている。

 たぶん、何も考えないで、そっちに身を任せたほうが千歳の望みを叶えることになるんだ。それが千歳の望みなんだ。

 でも。

 俺は、千歳(黒い一反木綿のすがた)の寝顔を見た。安心しきって寝てる。

 もし咲さんとある程度深い仲になったら、こんなに距離が近い相手が他にいるなんて、絶対に嫌がられる。少し、千歳と離れたほうがいいのかもしれない。

 でも、こんなに安心しきって俺にくっついてきてくれる相手を、突き放すなんて。

 俺には、とてもできない。

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