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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第25シーズン

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番外編 金谷千歳と結婚

 びわのコンポート作りで、たくさんのびわの皮を剥いてる。びわの皮を剥きながら、ずっと考えてる。子供のことがなかったら和泉と結婚したっていいのか、と緑さんに聞かれたことを。

 それで、考えてみて、嫌な要素がなんにもないことにびっくりしてる。

 和泉は、誰よりも優しくていい奴だ。一緒にいて、幸せだ。

 和泉とずっと一緒にいたい。ずっと一緒にいて、一緒にご飯食べて、一緒にいろんな所行って、一緒に楽しんで、そういう事をたくさんしたい。和泉が優しくしてくれるのと同じくらい、ワシも和泉に優しくしたい。

 ……いや、でもワシじゃ和泉の子孫作ってやれないわけだし。

 そんなこと考えながら作業を続けていると、和泉は仕事のリハビリが一息ついたらしくて、山盛りのびわを剥いてるワシを見て言った。


「剝くの手伝おうか?」

『あ、頼む』

「手洗ってくる」


 和泉と2人で、しばらくびわを剥く。


「コンポート、俺も食べたいな」

『うちの分も作る作る。皮剥き終わったら、ヘタと種取るのも手伝ってくれないか?』

「うん」


 皮を剥きながら、和泉を見る。和泉は、子供にこだわってなさそうだけど。

 でも、そんなの若いうちだけだ。年取ったら、絶対に子供欲しかったって思うときが来る。その時に、和泉に、もしも恋人がワシじゃなかったらなあって思われたら、ワシ、死にたくなっちゃうと思う。

 だから、なしなし! ずるずる恋人まで行っちゃったけど、期間限定だからな!

 和泉が手伝ってくれたから、皮剥きもヘタ取りも種取りも早く終わった。あとは、びわを白ワインとレモン汁と砂糖で煮るだけ。

 鍋に材料を入れて、火加減を見ながら煮ていると、和泉が来て、後ろから抱きしめてきた。


「千歳、大好き」

『なんだなんだ、いきなり』

「ごめん、気持ちがあふれちゃって……今なら手が空いてそうだったから、抱きしめてもいいかと思って……」

『まあ、いいけどさ』


 こいつ、ワシのこと好き過ぎだろ。子供も産んでやれないってのに、ワシのこと好き過ぎだろ……。

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