諦めたのに諦めきれない
爽やかな朝。起きた俺は、しかし悶々としていた。何故って、淫夢を見たから……千歳とエッチな意味でいちゃこらする夢を……。
夢の中で、俺は千歳とキスし、乳房を触っていた。千歳は、ミルクみたいに甘い、いい香りがした。唇も乳房も、柔らかいのにしっかりした弾力があって、俺はとても幸せだった。
願わくば、もっと先までしたかった! なんで最後までできなかったんだ! 夢の中でなら何したっていいのに!
いや、暴発して下着汚したら気まずいにも程がある。いやしかし、でも!!
しかし、起き抜けの俺の俺は沈黙したまま。そうか、無理か……だから夢の中でも最後までできなかったのかな……。
当の千歳は、お化けの姿で俺に巻きついて寝ている。さすがに俺、この姿に対してよこしまなこと考えないと思ってたけど、考えが甘かったのかな。
俺が起きてゴソゴソしたので、千歳も伸びをして起きてきた。
『おはよー……朝飯作るか、顔洗おっと』
「う、うん、ありがとう」
千歳はボンと音を立てて二十歳の姿になり、立ち上がって洗面所に向かった。その後ろ姿を眺めて、千歳のお尻の張りを意識してしまって、俺は目を背けた。
き、気まずいよお! 千歳とそういうことするのを無理やり諦めた矢先に、なんでこんな夢見るんだ!!




