番外編 金谷千歳の試行
問題なく散歩できるようになった和泉は、朝のラジオ体操とプランクも再開することにしたみたいだ。ラジオ体操は第一だけで息を弾ませてて、プランクは10秒でへたばってたけど。
「すぐ元通りとは行かないかー」
『まあ焦るなよ、お前は太る方に集中しろ』
今日の朝飯は、ほうれん草と人参の味噌汁、大根と人参のぬか漬け、塩鮭、そして白米。和泉は抗がん剤の副作用が抜けてきて、米をおいしく食べられるようになってきてる。
「やっぱ、朝はお味噌汁が最高だよね」
嬉しそうに味噌汁を飲む和泉。
『お前、米食べられないときも味噌汁が良かったんだもんな』
「そうそう、千歳のお味噌汁本当においしい」
和泉は笑った。
……和泉は、今、幸せそうだ。ワシといて、幸せそうだ。
和泉はいい奴だ。こんなに優しくていい奴はいない。ワシのことを、本当に大事にしてくれる。
ワシが恋を知っていたら、こいつに恋したかな? こいつを、誰よりも大好きになったかな?
……恋じゃない。でも、ワシは誰よりもこいつが大好きだ。恋を知らないワシがそこまで思うのは、愛と言うんだと思う。
その日は、料理しまくって、和泉と一緒に食べて、楽しく過ごした。でも、頭の片隅でずっと考えてた。今のワシの姿で、和泉と触れ合うってことを。
夜。和泉は、昼寝しなかった分早寝してしまった。ワシは、すやすや寝てる和泉の顔を見に行った。
ワシの、今のこの身体でこの顔にちゅー、か……。うーん、割とできそうではあるな……。
ワシは、和泉を起こさないように、そっと唇にキスした。
うん、やっぱり嫌な感じはしなかったな。でも、触れ合うとしたら唇だけじゃないし……。
そうだ、前ちょっとやってみたけど、もっと先はどうだろう? 寝てる和泉の手を借りて、服の下に触らせても全然嫌じゃなかったけど、もっとエッチなところではどうだろう?
ワシは、服をまくっておっぱいを出して、和泉の横に寝転がって、和泉の手に触れさせてみた。和泉は、むにゃむにゃ言ってたけど、目を覚まさなかった。
うん、やっぱり、嫌な感じはしないな。
じゃあ……和泉のために一肌脱ごうか! 文字通り!
尻しか使えないから、色々準備しとこう!




