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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
23シーズン

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今は2人で喜びたい

 今日は2クール21日目、つまり2クール終了日。CT検査で転移がなくなってたら、もう抗がん剤はなし!

 CTの機械に横たわって画像を撮られながら、俺はものすごくドキドキしていた。すぐ無菌室に戻され、俺は部屋の中でウロウロしながら主治医先生が結果を教えに来てくれるのを待った。

 白髪交じりの主治医先生は、特に表情なく病室に入ってきたので俺は気を揉んだが、果たして彼は微笑んで言った。


「転移消えてますよ。おめでとうございます」

「本当ですか!?」


 やったー!! と拳を突き上げて喜びそうになった。さすがに大の大人がそこまでするの恥ずかしくてしなかったけど。

 先生は言った。


「糠喜びさせちゃいけないと思って言わなかったんですけど、1クール目の時点で転移ほとんど消えてまして。2クール目は徹底的に叩くためですね」

「もう抗がん剤なしですよね!?」

「もちろんです。今後は、白血球増やしてクリーンルームから出るのと、体重戻すのが目標ですね。グラン引き続き打ちますから、あとは頑張って食べてください」

「はい!」


 先生が去った後、俺は嬉しくて泣きそうになりながら千歳に電話した。


『どうだった!?』

「消えてた! もう抗がん剤なし!!」

『やったー!!』


 電話からは、なんか床に着地するような音がした。千歳、マジで飛び上がって喜んでる?


「もう本当に嬉しい、涙出そう」


 抗がん剤の副作用にもう苦しまなくていい、がんをやっつけた。

 まあ、これで終わりというわけではなくて、これから5年は、再発してないか定期的に検査しないといけないんだけども。それでも嬉しい。


『いつ無菌室出れる!?』

「白血球が増え次第。白血球が増える薬また打つけどさ、多少はかかると思う」

『そっか、でももう吐き気するような薬打たないんだもんな、あとは食べて寝ればそのうち退院できるよな』


 千歳はうきうきそわそわの口調で言う。


「うん、お医者さんに頑張って食べろって言われた」

『うん! 頑張れ! 何でも差し入れ持ってくし!』

「ありがとう……」


 長かった、本当に長かった。

 白血球が増えたら、無菌室を出られたら、また千歳と面会できる。直接会える。

 そしたら、千歳は……俺の気持ちに対して、返事をくれるだろうか?

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