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今は会える日を待ちたい
抗がん剤を体外へ出すため、生理食塩水と利尿薬をたっぷり点滴されて、ふらふらしながらトイレとベッドを往復している。非常に疲れたが、夕方に点滴が取れて、やっと人心地がついた。
夜、千歳とビデオ通話して俺は愚痴った。
「これで最後でありますように……副作用きついし、点滴も邪魔だし、もう抗がん剤打たれたくない」
『最後なように祈ってるよ』
千歳は胸の前で両手を合わせた。
「ありがとう」
『最後なら、クリーンルームいつ出られるかなあ』
「一応4月22日まで2クールだから……22日に検査して転移消えてたらもう抗がん剤なしだから、あとは白血球が増えるのを待つだけ」
『待ってるな!』
千歳が満点の笑顔で言うので、俺も笑った。
「ありがとう」
千歳がいてくれなきゃ、とても耐えられなかったよ。何度ありがとうを言っても、足りないと思う。




