今の店長【後日談その2】【10月01日、加筆】
タイトルを見れば分かるが、例によって2号店の現店長の話になる。
最近、2号店の店長殿から4号店に頻繁に電話が掛かってくるらしい。
『F氏以外は全員クビ!』
と宣っていたことは以前の話で書いたが、
そのF氏と喧嘩したらしく
業務内容だか業務連絡だか知らんが
とにかく、業務に関する何かを一々オーナーさんに確認するため、
オーナーさんを探して片っ端から姉妹店に電話を掛けているらしい。
注:F氏は本部認定マネージャーで、現店長よりも『かなり』業務に詳しいんだとか。
なんというか、俺には新手の営業妨害に思えて仕方がない。
4号店の店長さんも先輩店長として教えられることは教えているようではあるが。
「あの人を店長から降格させて、Fさんを店長に昇格させりゃ
丸く収まるとは思いますがね。
というか、僕ならそうしますよ。」
S君の言う通り、現店長のH殿を降格させてF氏を店長に昇格させとけば
H殿以外は丸く収まると思う。
嘘を吐くメリットが無いので事実だと思うが
S君が言うには
「なんか、あの人本当は店長やりたくないらしいですよ。
オーナーに任されたから責任をもって店長やってるだけって言ってましたしね。
まぁ、僕から見れば『雇い主でもないのに年下の言うことが聞けるか!』みたいな態度と
店長経験がある人っていう消去法だけで選ばれた気はしますけど。」
オーナーさんはS君を店長に据えるつもりだったらしいが
S君は2号店の中では新参者に近く、経験が浅いので断念したらしい。
流石に本気じゃないとは思うしS君自身もリップサービス程度に思っている。
実現していたとしたら、何階級特進かは知らんが
かなりの出世だっただろうと思う。
理由は不明だが、異常に気に入られているようだ。
「僕が店長とか無理ですよ、接客マニュアルとか一切見てませんし
全部実地で覚えましたから。
そういう意味じゃアドリブは効くとは思いますけど
やっぱりちゃんと接客マニュアル知ってる人じゃないと無理ですって。
僕だったら、夜勤のYさんを推しますね。
現状で一番の古株ですし。
少しネガティブなところが問題ですが、
まぁ他の人でフォローできる範囲だと思いますよ。」
夜勤のYと言われても知らないが。
「まぁ、あの店で一番味方にしとなきゃならん人を敵にした時点で脳無しでしょ。
極端な話、フリーモードの三國志を
他の追随を許さないくらい低スペック国主の劉禅で始めて
呂布と曹操と孫堅と孫策と子孫権と
董卓と袁紹と袁術と馬騰と馬超と
あと南蛮勢あたりの何人かに包囲されて
諸葛亮とか姜維をクビにしてプレイしてるようなもんですよ。
どんな無理ゲーすかそれ。
ハードとかインフェルノとか
そんなレベル通り越してて
クリアできる気がしないんですけど。
たぶん、あの人をそこそこ正確に評価するんなら
メダルロボットゲームのヒヨコ売りのオッサンが
アニメ版で審判に向かって言った
『無駄に歳を重ねただけのクソガキ』
ってとこでしょうね。
自分より立場が下の者が
間違ってると妄信しきってるところが特に。」
Hのことは嫌いだが、皇帝を敵に回すほど馬鹿ではないと願いたい。
【10月01日 加筆】
S君が働いている店では、25日頃に店長の給料
10日頃にその他スタッフの給料と
給料日が何故か違うらしい。
オーナーさんが各店に届けることもあれば
各店の店長がオーナーさんを探して
貰いに来ることもあるんだとか。
先月の給料日、つまり9月25日に
早めに終わったのか、というか終わらせたんだろうが
H店長が4号店に御来店。
4号店の店長さんはH店長を嫌っているとは言わないが
苦手にしているので
「今日は俺らの給料日やし
多分、Hさんが来ると思うし
人と会う約束があるから
俺、早めに上がるわ。」
と言っていて、S君他のバイト仲間から
Hの悪評しか聞いてないスタッフ達も
「そりゃ、しゃあないっすね。」
というノリだったので早めに帰ろうとしたら
その前に来たらしい。
事務所に店長さんが引っ込んだと同時に
S君にはHが見えたらしい。
内心、
『間に合わなかったか・・・
フラグ立てるからだ』
と思いつつも、素知らぬフリして接客をこなしていると
●レジに来た客に
「いらっしゃいませ」
と言うために顔を上げると視界に入るH
●商品のバーコードを通し始めると
棚の陰に隠れるH
●釣銭を渡し
「ありがとうございました」
と最後の挨拶をすると
棚の陰から視界に入るHの腹
を繰り返されて、
『ものすごく気になった』と言っていた。
一段落ついた所で
「S君、久しぶり。
R店長は居る?」
と声を掛けられ
会いたくないのを知ってはいるが
嘘を吐くわけにもいかず
どうしようかと思ってたら
店長さんが事務所から出てきて
「Hさん、お久しぶりですね。
どうしたんですか?」
と事務所に連行。
S君他バイト達は業務に戻ったが
しばらくすると女の子が体調不良を訴えてきたので
「店長、お話し中のところスイマセン。
●●さんが体調不良を訴えてますがどうしますか?」
「どんな感じなん?」
「見た感じ、顔も赤いしガチなんで
帰らせた方が良い感じですね。」
「まぁ、ちょい待ってや。
代わりが捕まるか近くの子に電話してみるから。
すいません、Hさん。
うちのスタッフが体調悪いらしいんで
続きはまた今度で。」
と強制終了させた。
体調不良を訴えた子は帰らせたが
帰る間際に
「体調不良の子に言うことじゃないかもしれんけど
あの人の話、内容が無い割に長いし助かったわ。
体調不良になってくれてありがとう。」
と礼を言っていたとか。
ちなみに御礼の品はお見舞いも兼ねて
スポドリ900mlを1本だったらしい。
ついでに言うと、近場の子は全員捕まらなかったので
2人で仕事をしたそうだ。
劉禅
劉備の息子にして蜀漢の2代目王。自国を滅亡させた馬鹿。
幼名の阿斗は、「どうしようもない人物」の代名詞にもなっている。
敵陣に一騎駆けしてこいつを助けた趙雲と
こいつを助けるために自殺した実母は
たぶん草葉の陰で号泣してると思う。




