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03小さな生命を感じる

本日3話目、よろしくお願いします。

ここで立ち止まっていても仕方がないので、俺は歩いて辺りを散策する事にする。

今が何時だかは知らないが、少なくとも太陽が出ている。夜になる前になんとか人に出会いたいところだ。


「やっぱり出会うなら俺のこと見て叫ばない人がいいな」


そんな願望をポロリとこぼす。

いや、もう全てポロリしちゃってるんだけどね?気持ちまでも赤裸々に明かさなくても良かったかなとバカな一人ツッコミをしながら陽気に歩く。


「マジ、陽気じゃなくちゃやっていけねぇし」


そう自分に励ましの声を掛け、落ち葉を裸足で踏み付ける。

足の裏にはカサカサの葉っぱやらその下のふかふか腐葉土やら小石やら、あとは感じたくない小さな生命を感じる。


「もし若くて可愛い女の子に出会っちゃったらどうしよう?

そこから恋始まっちゃったりしないかな?」


どう考えても事案でしかないのは確かなのだが、敢えて明るい妄想を繰り広げる。


「ここ地球の法則とか無視してるし、異世界とかなのかな?

 もしかして異世界転移ってやつ?

 このまま妖精に出会っちゃったりしてー!」


と、無理矢理にでも気持ちが上げられたのはこの時までだった。



「マジか」


しばらく森を彷徨った俺の目の前には、2つの人間の頭部が落ちている。

そう、頭部だけ。

辺りを見回せば、地面には大きないびつな形の足跡、近くの木々には俺の顔程の幅の爪痕。


「ここで、襲われたって事か?」


その2つの頭部も、傷ついていて生前どんな顔をしていたのか想像し難いものだった。

俺はシャワーヘッドを小脇に抱え、頭部に向けて手を合わせた。


「どうぞ安らかにお眠り下さい」


この世界に来て初めての人との出会いが物言わぬ亡骸だなんて、誰が想像出来ただろうか。

そして俺は丸裸。いや、これに限っては誰と出会ってても裸なんだけどね?

俺は上がりきらないテンションでそんな事を考えるのであった。

お読みいただきありがとうございます。

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こちらの小説もよろしくお願いします。
魔導師はちょっと敷居が高いので、私魔導具師になります!
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