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VSヤンデレ彼女  作者: 柊夏木ヤヤ
1st season Kanade&Shiho
6/62

帰り道

六話です!

今回は、前回のお話の放課後のお話です。

また再び、奏たちにスポットライトを戻し、描きます。ぜひ、お楽しみください!

 あの後、部活としてなんか収拾がつかない状態だったので、今日はお休みになりました。

 そして、現在。僕は志帆と下校中です。


「にしても、凄いなぁ、明智先輩。留学かぁ〜。」

「奏君は行かないよね?」

「ふぇ?」

「奏君は、私を置いて海外なんか行かないよね?」

「え!?あぁ……留学はしないけど……。」

「留学『は』!?」

「いや……仮に家族で旅行的なのになったら行くけど………。」

「奏君は私より、海外旅行の方が大事なの!?」

 待って待って!!?今、右手から鉄製の何か見えましたよ!?

「ち、違うよ!?海外旅行が大事なんじゃなく、家族との時間が大事なんだよ!海外なんかより志帆の方が大事に決まってるじゃないか!ははははは!!!!!」

 こ、怖い……。僕、選択肢、合ってるよね…?

「…………。」

 黙ってないで、何か言ってぇーーー!!!!

「そうだよね!!奏君は、海外なんかより、私の方が大事だよね!!」

 選択肢、大正解ぃぃ!!!

「と、当然じゃないかぁ!!」

「うん!!」

 志帆が笑顔になったと同時に、志帆の右手にある、鉄製の謎の物体がスッと消えた。

 ……え?あれ何?



「そうだ、志帆?」

「ん?なぁに、奏君?」

「志帆、今日部室で勉強頑張ったし、どこか寄ってく?まだ四時だから、余裕あるし…。コンビニでアイスでも買っていくかい?」

「いいの!!?行く行く!!」



 志帆にアイスといったものの、僕が買った物は、肉まん+ホットコーヒーだった。六月の中旬に買うものとしては中々珍しい。志帆はいたってシンプルにソフトクリームを買っていた。女の子としては可愛い。


「奏君、肉まん一口ちょーだい!」

「ん?あぁ、いいよ。」

 僕は「あぁーん!」を要求している志帆の口に肉まんを入れた。

「んんーーーん!!美味しいぃぃ!!」

「なら、良かったよ。」

「はい!お返し!あーん!」

 志帆は自分のソフトクリームを僕に差し出した。よく考えると、恥ずかしい…。チラッと後ろを見ると、コンビニの店員さんが微笑ましそうに僕らを横目で見ている。

「あ、あ…あーん…。」

「どう?美味しい?」

「う、うん…。美味しいよ。」

 美味しいが、それより恥ずかしさが上をいってしまってる…。


「ね、奏君、今日この後どうしようか?」

「ん?帰るよ?」

「え?」

「え?」

「もう帰るの?」

「そりゃあ、まぁ……帰って勉強したいし……。」

「ふーん……へぇ……そうなんだ……」

 あ。これ、選択ミスった?だってだって勉強したかっただけなのに!!え、えぇぇぇ!!?

「奏君、私より、勉強の方が…………」

 はい!デジャヴぅぅぅ!!!

「さぁ、次どこへ行こうか!?5時半くらいまでなら一緒にいれるよ!!」

「本当!?じゃあ、駅前のたこ焼き屋さんに行きたい!!」

「あぁ!構わないよ!よし行こう!!」

 よっしゃ!!なんとかなった…!って、え?また食べるの?いや、たこ焼き好きだからいいけど…。




 移動すること、十五分。

 なんだかんだでここのたこ焼き屋さん、めっちゃ美味いんだよなぁ。でも、中々来る時間がなく、食べるのは久しぶりだ。駅家から反対方向だし。


「やべぇー。こうやって見ると、志帆のたこ焼き屋さん提案、超ありがたい。早く食べたい……。」

 現在、列に並んでいる。そのため、たこ焼きの匂いを嗅ぎ、想像を膨らませてる。

「ふっふーん!!そうでしょ!?私に感謝しなさい!」

 凄く自慢気である。いつもなら、「ハイハイ」と軽く水に流すのだが、今回は本当にありがたい。

 そしてついに、自分たちの番がやってきた。僕はレギュラータイプ十個入り、志帆はチーズがかかったやつを八個入りを買った。


「うっまあぁぁぁぁ!!!!」

 ここのたこ焼き屋さんは、僕も行きつけであり、最高に美味い。特に、ソースが最高なのだ。

「本当に美味しいね!!」

「あぁ!マジで、ここにきて正解だわ!!」

「はい!奏君!チーズ味どうぞ!」

「え…?」

 デジャブ?なんで今日、このパターン多いの?

「はい!あーん!」

「あ…あーん……。」

 いや、さっきはコンビニの前だったから人が少なくて済んだけど、ここ、人多いんですけど!?あ、ちょっと人見てるし!

「どう?美味しい?」

「……美味しい。」

 やばい。素直に美味しい。え?何このチーズ。たこ焼きに合いすぎじゃない?すっげぇーとろっとろ!仕方ない。ここでお返しをしないと怒られるかもしれない…。

「はい、志帆。お返し。」

「え!?いいの!?わーい!あーん!!」

 よし!機嫌を損ねなかったようで何よりだ。



「それじゃあ、食べ終わったし、帰るか!」

「え?帰るの?」

「いや、流石に帰ろうよ?もう5時半過ぎてるんですよ。」

「じゃあ、今日奏君の家にと………」

「それだけは、勘弁してください。」

 何が言いたいかはすぐにわかった。どうせご宿泊とか言い出しつもりだったのだろう。させるか、させてたまるものか。今日は今日こそは家でゆっくりしたい。

 それに、勉強したいってのもあるが、まだ太一から借りてる本も読みきってない。今日は、部屋でコーラでも飲みながらその本をゆっくりと読んじゃいたい。

「奏君…もしかして……。」

「はい?」

「私が奏君のお家に行っちゃいけないようなことがあるんじゃないの?」

 いや、なんでそうなんだよぉぉ!!?

 ねぇよ!!本が読みたいんだよ!コーラ飲みたいんだよ!ついでに言えば、録画してある「笑って耐えて」が見たいんだよ!

「ないよ。今日は、勉強しなきゃだし、集中したいもん。一人にしてほしいな!ってね?」

「でも、奏君、本当に一人なの……?」

「え?」

「確か奏君、ご両親は帰りが遅いんだよね?そして、ご兄弟はいない。となると、お家には一人だけど、本当に一人なの?お家に誰か女の人とか連れてきてるんじゃないの……?」

「んなわけないでしょぉぉがあぁぁぁ!!!」




 その日は、無理やりに志帆をお家に帰した。

いかがでしたでしょうか?

たこ焼き……美味しいですよねぇ!


それはともかく……投稿、遅くなってすいません!!

実は…「ヤンデレ彼女」を書きつつ、短編を書いていたんです。

「ヤンデレ彼女」を楽しみにしていた方には本当に申し訳ないことをしました…。

短編の方は、明日には投稿しようと思います。

ぜひ、そちらも読んでいただけると嬉しいです!


今回も見ていただきありがとうございます!

ぜひ、次回も読んでいただけると嬉しいです。

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