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VSヤンデレ彼女  作者: 柊夏木ヤヤ
1st season Kanade&Shiho
38/62

ハワイ三日目~すれ違う心〔前編〕

三十八話です今回は三日目の模様を前編、後編に分けてお送りします。

前編では、まだ、ほんわかしたムードが繰り広げられるのですが……。

ではお楽しみください。

 ハワイ三日目。

 昨夜は友紀ちゃんと雅さんの尋問のせいでまともに睡眠を取れなかった。

 なんか、結局こうなってしまうんだなと思い、改めてこのメンバーの良さ(?)を知れた気がした。





 別室の太一、志帆と合流し、朝食を取った後は昨日同様、友紀ちゃんから本日の予定が伝えられる。

 のだが……。

「じゃあ、皆さん。今日はどこに行きましょうか?」

 まさかのノープラン……。

「今日は皆さんお待ちかねの海水浴です!」

 そんなに海に行くのが楽しみかね……。と思ってるのは僕だけだった。太一も雅さん、そして志帆も皆友紀ちゃんの「イェーイ!」という掛け声に続いて、「イェーイ!!」返していた。

「まじかよ……。」





 ホテルから歩いて十分くらいの所に海があるとパンフレットには書いていたが、ホテルから見える景色上、歩いて五分もかからずに行けるのでないかとも思える。

「ほらほら、早く早く!」

 約一名、とんでもないスピードで懸けていくスピードで突っ走っていってる。話に聞いたところ友紀ちゃんは一度も海に行ったことが無いのだとか。それははしゃぐのも無理はないのだが……。

「おぉ!もう潮の香りしてきたよ!やっぱ南国だねぇ!!」

 高校生なのだから、もう少し落ち着いて欲しいかな……。




 歩くこと五分。目的地に着いた。やっぱり五分くらいで着いた。


「「「「「おおぉ!!!!!」」」」」


 最初は海なんてみたいな感覚はあったけど、前言撤回。何この景色・・・。水が透き通ってる。それに、なんだろう、言葉に言い表せない・・・。それくらいこの景色が綺麗で美しい・・・。

「どうですか?最後まで海に行くことを拒んでました、インドア派の奏君?」

「うぐっ!?」

 そんな、急所をエグるような言い方をしなくてもと思っていてもその後悔はもう遅い。周りの三人も友紀ちゃんの言葉に共感的な顔をしてしまっている。

「うぅ…。海に来て良かったです……。」

「でしょ?」

 うんうんと頷く僕以外。昨日から僕はなんか災厄に巻き込まれている気がする……。いやなことが起きなければいいが……。





『着替えたら先に場所取りよろしくねー!』

 という、女子たちからの命令に従い、水着に着替えた僕と太一はこの人が多いビーチの中、荷物が置ける場所を探さなくてはならない。


「おーい、どうするんだい。奏よー?」

「どうするって言われてもなー。こうも人が多いと……。」

 今日は日曜日でもあるため余計人が多い。まるでネズミのワンダーランドか、ユニバーサルなとこだ。

「お、奏!あそこ空いてるぞ!」

「お、本当だ。よく見つけたな。あそこにするか。」

 ここからあそこまで二百メートルくらいは離れてると思うのだが……。本当に太一の視力の良さは驚きだ。僕もそれなりに視力が良いつもりでいたのだが…。そういえば、最近黒板の字が見づらくなって気がする。もしかしたら、眼鏡にする日も近いのかも知れないな……。




「お待たせー!!」

 後ろを振り返って見ると着替えた友紀ちゃんが立っていた。

「そういえば、あの時友紀の水着だけ見てなかったな。」

「あぁ、そういえばそうだったね。」

 水着を購入しに行った際、友紀ちゃんは選び終わり購入済みだったため、僕らは彼女の水着を今まで見ていなかった。」

「で、どうなの?私の水着姿の感想は?」

「……………………………………。」

「……………………………………。」

 正直、どうと言われましても……という感覚が強い。だって………シンプル過ぎて……。

 彼女の水着はシンプルに白のビキニという。そう、何の変哲もない……。

「おい、お前ら。いくら彼女が可愛いからってせめてお世辞でも良いから感想くらい言えよ。」

「えっ!?いや、あの……それは、ねぇ…なぁ、奏…?」

「イヤ、カワイイトオモイマス。」

「せめて、心込めろや!!」

 勢いに任せ彼女は僕らに何かを投げつけてきた。まぁ、いつも志帆が投げてくる危険物を躱しているので余裕で避けることができたので投げた物を見てみると………。

「それ、ビーチパラソルじゃん!!?」

「物は大切にしましょうよ!?」

「知るか!!お前らが悪いんだよ!!」

 もう収拾が付かなくなってきている。どうしたらいいんだよ…。こんな綺麗な景色な中、一人狂った女子高生がいるってどうなんだ……。

「まったく、何やってるんだかね……。」

 なんと、この状況で我ら二人の彼女がやってきた。けど、この状況をこの二人が納められるのだろうか。

「おぉ、ナイスタイミングだ、雅!こいつなんとかしてくれないか?」

「はぁ、何やったのよ……。」

「あぁ、それは………………。」








「それはまぁ、女子としては怒るよねぇ。」

「でしょ!でしょ!」

「奏君……。」

 やめて志帆…。そんな哀れみの目で見ないで……。




「よし、一段落したし、皆集まったし遊びましょう!!」


「「「イェーイ!」」」

「いぇ、イェーイ……!」

 何で皆そんなテンション高いの?そして、友紀ちゃんに関してはなんで毎回毎回仕切って動くことができるの?おぉ、僕以外の皆、海に突撃していったわ。












「しゃあ、くらえさっきのお返し!!」

「うっぷ!!?」

「おぷぅわぁ!」

 多分さっきの事を根に持ってるのだろう。さっきから僕らに向かって集中的に水をかけてくる。

「ちょっと!?おちつぶっ…!」

「フッフッフッ…。」

 志帆と雅さんもグルだった。めっちゃかけてくる。もう、これは諦めるしかないや……。








「ん?おい、太一志帆知らないか?」

「さぁ?雅たちと何か食べに……って雅も友紀もまだ海水にいるのか。」

「うん。でも志帆はいなくて……。」

 トイレに行った時、外国人に絡まれてしまって帰りが遅くなってしまった。日本人がハワイに来るのなんてそんなに珍しいのか?そして、帰ってきた時にはもう志帆の姿はなかった。

「志帆、どこに行ったんだろう……。」

「そう心配することないだろうよ。小学生とかじゃないんだからさ。」

「だけど!志帆は英語も喋れないし、女の子だし、こんな三日来たくらいの場所で一人歩かせるなんて……。」

「落ち着け奏!!」

「!?」

「確かに焦る気持ちは分かる。けど、焦ったからって何も変わらないだろ?」

「そ、それは……。

「雅たちに言って着替えよう。すぐに全員で志帆ちゃんを探す。大丈夫。お前が言ったとおり、たかが三日来たくらいの場所なんだ。そう遠くには行ってないはずだ。すぐに見つかるさ。」

「あぁ……。」

 勝手に一人で取り乱して親友に迷惑かけて、本当に申し訳ない。ただ、申し訳ないと思う反面、心強く感謝でいっぱいという気持ちが大きい。



 大丈夫。志帆はすぐに見つかる……。






 その思い込みが僕らをすれ違わせてしまうのを今は知る由もないが…………………………。











 その頃、志帆はというと…………。


 皆、ごめんなさい……。急にいなくなって絶対、心配かけちゃうよね…。でも私にもやりたいことがある。だから……。


「ここか……。」

 着いたのは昨日立ち寄ったお土産街にあるお店のひとつ、『Material・Handmade~Regulay』(マテリアル・ハンドメイド~レギュレイ)というお店だ。

 このお店は自分で持ち寄った素材を使ってアクセサリーを作ってくれるというお店らしい。

「よし!」

「え、エクスキューズミー……?」

 店内に入って近くにいた女性の店員に声をかけた。

「Yes?」(はい?)

 よし、昨日翻訳機能を使って調べた分を使って……。

「ぷ、プリーズ…うーじゅうライク…ゆーとぅメイク……ふぉーみーイズ……アクセサリー?オッケー?」

 うぅ……。たどたどしい……。伝わったかなぁ?

「OK! Come here!」(分かったわ!着いてきて!)

 良かった…。伝わったみたい……。



「Please choose what you want from this.」(この中から作って欲しいのを選んで?)

 女性の店員さんからリストを渡された。リストの中には四つあった。『Beginner』……。多分これ初心者って事だよね?なら、これかな?この…………。






 店員さんには素材さえくれれば二時間で作ってくれるそうだ。なので、早速素材集めだ。なんかゲームみたい!必要な物は……何だろう、この石みたいなやつ……?わかんない…。聞こう。

「えっと、翻訳、翻訳……。」

「あ、あの人!なんか物知りそうな眼鏡の人!」

 私が指を指したのは噴水で座っていた眼鏡をかけた初老くらいの男性だ。

「え、エクスキューズミー……?」

「ん?日本人かね?私は、少しなら日本語話せるよ。」

「本当ですか!?よ、良かったぁ……。」

 正直、翻訳した文に自信がなかったので助かった。

「で、どうしたんだい?」

「あ、そうだった。あの、これを探してるんですけど……。」

「ん?あぁ、『カンラン石』だよ。ハワイではキラウエア火山の辺りで良く採れるね。」

「本当ですか!?じゃあ、そこに……。」

「ちょっと待ったお嬢ちゃん!キラウエア火山がどこにあるか知ってるの?」

「え?えーっと……。」

「こっから、飛行機に乗って島を跨いでハワイ島へ行かなきゃいけないんだよ?」

「え!?」

 そ、そんなことしたら……余計に迷惑かけちゃう………。

「ちなみに、どのくらいかかるんですか……。」

「こっちの空港から向こうの空港までなら大体一時間くらいかな。そこからキラウエア山まではまぁ、車を使えば三十分そこらかな。ただ、歩けばかなりの時間になると思うけどね。」

 飛行機で一時間……。往復するとなると二時間同じく空港から火山までもと考えると移動だけで大体三時間以上は使う。現在時刻は十一時半。それに石を探すとなると帰りはかなり遅くなっちゃうな……。今から行って帰って来るとなると夜になるのは避けられないかな……。

「どうもありがとうございました!」

「はいよ。行くのなら気をつけてね。」

「はい!」










「ん?待てよ。今、キラウエア山、噴火時期で立ち入り禁止区域になってなかったか?大丈夫……だよな…?」

いかがでしたでしょうか。

そして、クリスマスが過ぎ、年末、いかがお過ごしでしょうか。本当ならクリスマスに投稿する予定だったのですが、思いのほか私、忙しくこんなに日にちが空いてしまいました。申し訳ありません…。絶対に年内に一本あげるという決意ではあったので頑張った結果、一本あげれました。多分年内はこれがラストです。2019年もどうか私、『ヤヤぽん』をよろしくお願いいたします!

さて、作者の話はここまでにして……。

次回の話なのですが、おじさんの話を聞き、志帆は本当にハワイ島まで行くのか?そして、奏たち、四人は無事に志帆を見つけることができるのか?ここがポイントですよね。奏と志帆。二人の互いを思い合う心がどういう道のりへ進んでいくのか…。

是非、注目してみてください!


今回も見ていただきありがとうございます。

次回も読んでいただけると嬉しいです。


皆様、良いお年をお過ごしください!

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