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エピローグ
あれから時が経ち、恭介は変わらず忙しない日々の中で仕事を続けている。
かつてのように飲みに出ることも滅多になくなった。「あれ? 今日はカナちゃんは?」と悪気なく尋ねられるたび、適当な理由を交わすのが億劫になったからだ。
思えば、この街の至る所に二人で思い出を作りすぎていた。
カナとはあれ以来、一度も会っていない。
カナもこの街のどこかにいる。
彼氏と幸せに暮らしているだろう。
--- 作者より
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
特別な悲劇があったわけでも、互いを嫌いになったわけでもない。ただ時間と距離の摩擦によってすれ違っていった二人の出来事は、私自身の経験に基づいた実話でもあります。
運命や悲劇ではなく、ただの「日常の摩耗」で終わってしまう恋があります。 積み上げるのには長い時間がかかるのに、崩れるのはほんの一瞬。
それでも、二人で笑い合った日々が嘘になるわけではありません。
恭介の静かな一人暮らしが始まるように、読者の皆様の日常もまた続いていきます。 二人の物語が、あなたの心に小さな余韻を残せますように。
最後まで温かく見守ってくださり心から感謝いたします。
それでは、また会いましょう。




