第四十話取り乱す家政婦
第四十話取り乱す家政婦
「ミーシャ様にご相談したいことがあるのですが、お時間よろしいでしょうか」
「パメラのためならいつでも時間作るから安心して」
「感謝申し上げますミーシャ様」
パメラの表情を見てこれは作戦についての相談じゃないと察した私は自室にパメラを連れて転移した。
そして私はパメラを安心させるために抱きしめるために腕を広げて待った。
「パメラ、いつでもおいで」
一分待っても来ないからパメラを引き寄せ有無も言わさず抱きしめ頭を撫でた。
「みっ、ミーシャ様、何をなさるのですか」
「安心して話せるようにしてるんだけど、駄目なの?」
「……いえ駄目ではございません。心地よいと感じます」
撫でられているパメラは徐々に涙を浮かべ口を開いた。
「レギン様とヴィーザル様の件で私はどうすればよかったのでしょうか。私が行った行為は王と変わらないのではないでしょうか、ミーシャ様と作戦を続ける資格が私にあるのでしょうか……私には、私には……」
パメラがここまで追い詰められる姿を生まれて初めて見た。
「そもそも私がパメラを連れてくるようにしたんだから悪いのは私でしょ。だからさ、レギンちゃんたちにはこの作戦を終わらせた後に接してあげたらいいんじゃない? それに前にも言ったでしょ、私にはパメラが必要なの! パメラ無しだとここまで来れなかったし……一度しか言わないからちゃんと聞いててよ」
「……はい」
「作戦とか関係なしにパメラが隣に居てくれるから私は頑張れるんだよ。パメラが私を助けるために人間界に降りてくれた時、嬉しかったんだよ……それに不謹慎って言われるかもだけど死ぬならパメラの腕の中がいいって心の底から思うんだよ」
「本当に不謹慎です。私はミーシャ様とどこまでも共に致します。一人にしないでください」
「パメラを一人になんてしないよ。私を誰だと思ってるの、ミーシャだよ。そもそも大切なパメラを置いて逝ったりしない」
この様子だと、レギンちゃんに言われたことがだいぶ堪えてる。
「パメラに私に何か一つなんでもお願いを聞いてもらえる券を授けよう。いつ使ってもいいから、お願い考えてね」
「……はい、感謝いたします」
なんかいつも私を止めるパメラが甘えてくるのって……背徳感みたいなのが凄いな。
そして時間は経過し夕方
結局パメラ眠っちゃった
扉を開ける音が聞こえたのでその方向を見るとヴィーザルくんが立っていた。
「ミーシャ様、報告が……」
「しー、あとで聞くから待ってて」
「それでは紙に書いておきますのでご確認ください」
「ありがとう。……パメラのこと悪く思わないでくれたら嬉しいな」
「安心してください。母さんがミーシャ様についた理由は知っております。私は知った上で協力したいのです。大切な母さんですから、では失礼いたします」
ヴィーザルくんはそう言って部屋から出た。
大変なのはやっぱりレギンちゃんの方か……私も出来る限りパメラの助けになりたい。
私の膝の上で眠っているパメラを撫でていると、パメラは慌てて目を覚ました。
「取り乱してしまい申し訳ありません、ミーシャ様。可能であれば忘れていただければ幸いです」
「えー、あんな可愛いパメラを忘れるなんて無理だなぁ」
「からかわないでくださいミーシャ様」
「私の前だったらいつでもあんな風に取り乱したっていいんだから、そこのところは覚えててよ」
「…………たまにならお願い致します」
「その意気だよパメラ!」
これでパメラの心に余裕が出来ればいいんだけど、私の想像以上に溜め込んでたみたいだから。
もう少しパメラのこと見ておかないとな。
読んでいただきありがとうございます!!
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