合計200PV 記念・感謝 紳士についた名誉の負傷
やっほーい!!!いきましたよ200PV!!!
ほんっとに、ありがとうございます!!
もうほんと凄いですね。あざますっ!
200PVを記念して、何より、皆様に感謝を伝えるべくSSを書きましたので、是非見ていってください!!
ある休日のことである。
─休日と言っても、我が主人にとって“平日”というものは存在しないが。
コンコン。
そう部屋にノックの音が響いた。
「失礼します。」
そう言う執事─リルクの声と共に扉が開いた。
中はがらんとしており、人気のなさそうな普通の部屋であった。
扉から入ってすぐに来客用のテーブルがあり、書類が山積みになっている。いくつかは山積みに失敗したらしく、階段状に雪崩を起こしていた。
続いて、奥には書斎の机がある。机の両サイドには本がぎっしり詰まった棚があり、机のさらに奥のかべには大きな窓がある。大きな窓といっても日の光は入らない。設計ミスなのか北の方角に位置しているからだ。
我が主人のスケジュール管理が下手なのはこの窓の所為ではないかと疑っている。そうでなくとも、主人の体内時計が働いていないのは、この所為である。絶対に。
リルクは部屋の中に進んでいった。カツカツという黒色の革靴の音が響く中、中へ進むにつれかすかな何かが聞こえてくる。その音に向かって容赦なく、歩いていくと案の定、机と椅子の間にその正体はあった。
そこには、
一人の紳士が倒れていた。
ここでの倒れたという表現は正しい。
(この人、確か五徹はしていたからなぁ)
つまりは気絶であるからだ。先ほど聞こえたのはこの紳士─紳士というのには勿体無いぐらいものぐさな男─の寝息だったのである。
屋敷のメイドは「ジョア様の寝息でも聞いてみたい!」と喜んで言っていたが、冗談ではない。この顔が良いだけの男を寝台に運ばねばならないのだ。
自分が苦労して、ゼィゼィ、はぁはぁ言って運んでいる時に寝息を聞いた時にはもう……
(この男を投げ飛ばしてやりたい。……………僕にそんな力があれば、だけど…………。)
もちろん、そのような力がリルクにあるはずもない。この外見の割にはガタイが良い男を運ぶには一般平民でも時間がかかる。それ以前に相当な力が必要である。
しかし、ここで忘れてはいけないのはリルクは男児に間違えられるほど小柄だという点である。
(毎徹夜ごとにこの、非力な僕がこのガタイのいい主人を運ばなければいけないのは嫌だ!)
今日も今日とて、この男を運ぶのだ。
問題はどう運ぶかである。
この一見、書斎に見える部屋ではあるが、本棚で区切られたところに空間があり、そこに寝台がある。そこまでどう運ぶのかはそれはもちろん、
(引きずって運ぶしか無い‼︎)
そう。引きずるのである。
この椅子と机の間という、どう考えても寝相のせいであろう僻地にいる男の両足を持ち、引き摺ろうとする。
しかし、上手くいかない。
もしや、椅子が服を引っ張っているのでは無いかと思い、一度足をバタンッと置き、椅子をずらした。
そうすると今度は少しずつ動くようになった。
「うぐっ!うんぐぅー!」
そう呻き声を上げながらも引っ張っていく。ほぼ死体を引きずっているのと絵面は同じである。
やっと、机の角まで来た。「ふぅ」そう息を吐いて体勢を整えて引っ張る。
「とりゃー!」
そう言う掛け声と共に、ドンッと鈍い音が響いた。
(あーあ。やっちゃった。)
どうも、自分はジョアの腕を机の足にぶつけてしまったらしい。
ぶつけてしまったものは仕方がない。次だ、次。そう考え、リルクはジョアの胴体の方向を変えて、また足を持ち直して引きづり始めた。
(もう、少しで…、寝室への扉だ。…頑張れ、僕!)
今度は無事にどこもぶつけることなく扉まで着いた。しかし、この扉に問題があるのであった。
一応、扉を開けてみる。すると─
バタンッ!
容赦なく扉が閉まるのである。どうしてこの設計にしたのか、リルクは建設業者に問い詰めたい。
リルクは扉を開き、そのまま自分の体重で抑える。
(よし、良いぞ!この調子だぁ)
そう油断した。
顔が部屋に入りきった時、ほんの少しだけ、扉にかかる体重を軽くしたのだ。
それがいけなかった。
(あっ……)
ヤバい。そう思った時にはもう遅かった。走馬灯のようにゆっくり時間が流れる。
(終わった。)
その時であった。
─バサバサバサ。
そう、本が落ちて来たのだ。それらが奇跡的にドアの支柱に挟まった。
ドアは止まった。
(うおぉぉ!止まった、止まったどー!)
心中、とても興奮していた。
しかし、そうしてまた腕をぶつけてはたまったものではない。
行動だけは平静のまま寝台の前まで引きずった。
(…ふっふっふっ。やっとここまで来たぞ〜!)
しかしどう上に上げるかが難点である。
(仕方がない。禁じ手を使うか。)
そう思い、かがみ込む。そして、勢いよくジョアの肩を掴んだ。
(よし!)
そうして、勢いよく─
─勢いよく、ジョアの肩を揺さぶった。
すると、少しだが覚醒した。その隙にリルクは声をかける。
「若様!!ベットはすぐそこです!さぁ、そこで寝ましょう!」
そう言うのであった。すると、無言で起き上がった彼は、無言のまま寝台に入り、寝息を立て始めた。
(よし、任務完了)
かくして、リルクは主人の安眠?を守ったのである。
後日、腕が何やら痛いと感じるジョアであったが、主人の睡眠を守るべく奮闘した(主人についた)傷はまさに名誉の負傷(?)である。
ほんっとうに読者の皆様。いつも見ていただきありがとうございます!!
たくさんの方々にこうしてみてくださるというのはとても嬉しいです。
ここで喜びすぎても、ただ文章が五月蝿いだけですので、あとは活動報告で喜ばせていただきます。
本当にありがとうございます!気が向いた時にふらっと読んでくださることも、またさらでもとても嬉しいです!これからも頑張ります!




