9.新たな義兄弟!?
彼を屋敷へ連れて帰ることにした私は彼に私が羽織っていたマントを着せ、急いで帰宅した。
屋敷へ着くと、お義兄様とお姉様と叔父様が出迎えてくれた。だが私のとなりにいる彼を見ると、全員固まった。
その後お義兄様と叔父様から「彼氏か!?」と問われ、お姉様からは絶叫を受けた。
事情を説明すると、叔父様が
「よし。新しい養子に迎えよう。」
と言い出した。
これには叔父様以外の全員がポカンとなった。
そして、
「いいですね!」
と目を輝かせながら私。
「い、いいんじゃない………?」
と震えながらお姉様。
「ま、まあ……いいと思う。」
と複雑な表情&後半小さな声のお義兄様。
「えっ…と………いい、んですか…?」
と困惑顔の彼。
というわけで、彼を養子に迎えることとなった。
(トントン拍子だな……)
名前をどうするかの話になると、彼が
「マリンに決めてもらいたい」
と言い出したので、私は
「う〜〜〜ん……… あっ、じゃあ、れおがいいです!」
というと
「レオか……いい名前だな。」
「俺、それがいいです!俺の名前はレオです!」
と叔父様と彼が言ったため、彼の名前はレオになった。
〜翌日〜
…コンコンコン
「れおさん、いらっしゃいますか?まりんです!」
…ガチャッ
ドアが開くと寝ぼけ顔のレオお義兄様の顔がパァァッと明るくなり、
「マリン!」
と抱きついてきた。
そして、
「どうしたの?」
と聞かれたので、
「れおさんにおにわをあんないします!」
と言うと、
「分かった。少し待ってて!」
と言われた後、少し待つと着替えたレオお義兄様が出てきた。
そして庭を散歩しながら案内していると、お義兄様が魔法の練習をしているところを見つけた。
「おにいさま!」
と呼ぶと
「マリン!」
と嬉しそうな顔で振り返ったが、となりにいるレオを見つけるとムッとしたような顔になった。
そして、レオが
「ねえ、それは何?」
と魔法を指さしながら言うと、
「これは魔法だ。」
とムッとした顔のままのお義兄様が答えた。
「そういえば、れおさんは魔力持ちなのでしょうか?」
と私が言うと、お義兄様が確かに、という顔になった。
レオは魔法自体をよく知らないようで、??というような顔だった。
食事のとき、叔父様からみんなに発表があった。
発表の内容は、レオの年齢は恐らく9歳なのでお姉様とお義兄様の義弟、私の義兄になる、ということだった。
まあ、それは予想していた。
そして、誕生日が不明なので、養子になった今日が誕生日となる。
ということで、今夜の食事は豪華!
ルード叔父様、ローズお姉様、リアンお義兄様、私はそれぞれレオお義兄様の誕生日プレゼントを買いに行く。
レオお義兄様は屋敷で留守番だ。
町ヘ行き、オーダーメイドで服を作ってもらった。そしてそれを購入し、少し町を散策しているとリアンお義兄様に出会った。
その流れで一緒に帰ることになった。
他愛もない話をしていると屋敷に着いた。
ローズお姉様とルード叔父様は先に帰っていたので、私とリアンお義兄様は急いで昼食をとり、パーティーの準備をすることになった。
レオお義兄様だけは今日、誕生日パーティーをすることを知らないので、私が時間稼ぎをすることになった。
庭で魔法を見せる。炎の蝶々を見せたり水のレオお義兄様を見せたりする。そのたびにとても喜んでくれた。
パーティーの準備が整った後、パーティーの前に全員一室に集められ、ルード叔父様から話があった。買い物から1番早く戻ったルード叔父様は、試しに魔力&魔法属性の測定をしてみた。
すると、レオお義兄様の魔力は結構多めで、魔法属性は雷だったらしい。
魔力持ちでも異端でない限り10歳にならないと水晶は反応しない。
つまり、レオお義兄様も異端児だった。
その事実に驚く暇もなく、パーティーが開催された。
パーティーのことをレオお義兄様はとても驚き、とても喜んでくれた。
プレゼントは、ルード叔父様は名前の刻まれた剣と治癒の精霊の加護を受けている指輪、ローズお姉様は少し高級なお菓子の詰め合わせギフトを数個、リアンお義兄様は数冊の本、私はパジャマと服と耳としっぽが隠せるフード付きマントなど。もちろん全て獣人用にオーダーメイドした服だ。
レオお義兄様はとっても喜んでくれた。
そして、リアンお義兄様はもう受けているのだが、明日から剣術と魔法の授業を受けることになった。




