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22話:史上最大の台風と被害

 その後、過去最大の台風でフィリピンで事情最悪の被害を受けた。

 それは南シナ海で大型台風、フィリピン名:ヨランダが11月5日夜から

6日夜にかけての24時間で中心気圧が65ヘクトパスカル低下して

905ヘクトパスカルに達し6日21時には中心付近で風速60 メートル毎秒

、最大瞬間風速85メートル毎秒の猛烈な台風となってフィリピン海を西北西

に進んでミンダナオ島に接近。7日21時、更に中心気圧が下がって

895ヘクトパスカルに達し、中心付近で風速65 メートル毎秒、

最大瞬間風速90 メートル毎秒と観測史上例をみない勢力となった。


 台風は現地時間8日午前4時40分頃にフィリピン中部のサマール島に

上陸。サマール島からレイテ島、パナイ島とフィリピン中部ビサヤ諸島を横断

して南シナ海へ抜ける進路を取った。8日朝の時点での勢力について台風警報

センターは最大風速88メートル毎秒、最大瞬間風速105 メートル毎秒

としている。この年、ある気象の会社が、1979年台風第20号の

世界最低気圧870 ヘクトパスカルを超す860ヘクトパスカルを観測して

いたことが発表された。


 サマール島に上陸する直前、現地時間の年11月7日深夜に

860ヘクトパスカルを迎えた可能性が高いことが分かっている。

 11月8日早朝にフィリピン中部に上陸したが、従来の台風のように

上陸後に勢力は殆ど弱まらず900ヘクトパスカルの勢力を約一日半維持し

、その間フィリピン中部の島々は60メートルの竜巻に匹敵するような

強風と台風による局地的な低圧部による高潮に長時間襲われた。


 避難がしにくい早朝時という時間的要因などの理由によってレイテ島の

タクロバンを中心に甚大に被害を引き起こした。また高潮を意味する

現地語がなく事前情報としてメディアや防災関係者は、殆どの現地住民が

意味の分からなかった英語のストーム・サージを、そのまま使って

警告したため、不十分な避難情報と言葉の壁や住民の防災に関する意識の

低さが、台風被害を拡大させたとの情報もある。


 11月10日レイテ州の警察は台風の進路にあった住宅や構造物の

79~80%が破壊され、死者が1万人に達するとの推定を発表。また

レイテ島西部のオルモックでも建物の90%が全半壊するなどの被害が出た。

 被災地を訪れた国連関係者は2004年スマトラ島沖地震以来の被害と

述べた。11月11日フィリピン政府は、総人口の1割に当たる967万人

が被災したと発表[。タクロバンでは食料や金銭の略奪が発生した事から

ベニグノ・アキノ大統領は非常事態宣言を発令した。


 高潮の被害を受けたタクロバン空港は同日に小型機限定で運用を再開

したが避難を求める地元住民が殺到するなど混乱した。11月12日

レイテ島における被災者による略奪などで急速に治安が悪くなっている

ことを受けて、マル・ロハス内務自治大臣はタクロバンに夜間外出禁止令

を発令フィリピン陸軍の装甲車両を派遣して略奪や強盗を最大限抑え込み

治安回復を図って災害救援を加速させる方針を発表した。


 また刑務所の壁が壊れるなどしたためフィリピン全体で181人の受刑者

が刑務所から脱走。その後レイテ島では食料や水の不足に加え治安の悪化から

島外に脱出しようとする市民が急増。フィリピン海軍は被災者のうち希望

する者を輸送艦でセブ島など比較的安全な地域に運んでいる。しかし

フィリピン海軍の艦艇には大規模な輸送に使える艦は少なく被災者の輸送は

進んでいない。


 なお死者数についてアキノ大統領は11月12日、2000~2500人

になるとの見方を示し警察発表の死者1万人との推定を修正したが、

国連人道問題調整室はフィリピン政府の報告として、13日時点で4460人

と発表一方、フィリピン国家災害対策本部は死者数を3631人と発表する

など、情報は混乱。フィリピン国家災害リスク削減管理委員会による、

その後の集計では11月22日時点で死者5千人人を突破し[台風襲来から

2ヶ月余が経過した2014年1月14日までの集計で死者6201人、

負傷者28626人、行方不明者1715人、被災者数1600万人以上。

 家屋114万戸余が倒壊などの被害を受け、インフラや農業・漁業など

への被害総額は366億ペソ以上・約854億円に達した。

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