2話 巡り出会う
少し長くなりました
ネイラはカバンを持ち外出準備を始めた
「すみませんお父様 少々外出してきます」
そう告げると 門を出て歩き出した
自身は並の精鋭よりも強い だからこうゆう風に簡単に外出を許可して貰える まぁ執事は付いて来ているが 彼はこちら側だ
「ではお嬢様私はここで待っております」
それを聞くとそのまま裏路地に入っていった
いつの間にか彼女が服を平民風の物に着替えていた それは平民の物だがそこそこ良い服で傭兵に依頼をする者として少し良い程度だ
そして酒場に入っていった
そこはそこそこ綺麗で広さの割に沢山の人で賑わっていたいたがいつもと比べると少し静かだと感じられる そんな酒場の中央に3人席を一人で座っている者がいた
「すみません よろしいでしょうか」
「なんだ?」
「新大陸への護衛をお願いしたい」
「ほぉ 金額はどんくらいだ?」
普通に考えて500万 良くて1000ぐらいだろう 1500を超えていたらいいぐらいだ
「報酬3000万でどうでしょう」
ゴフッと飲んでいたエールの吹き出しかけた
「あ? あんたなにもんだ? 金持ちの娘か?
貴族の令嬢かなにかか?」
咳き込みながら疑問を告げる
「はい 今はそれだけ申して起きます、で 受けていただけますか?」
「いやもちろん受けるぞ そんな好条件 逃す程俺は耄碌しちゃいねぇ」
「では 4日後にに細かい話をしましょう 場所は繁華街の奥の店でお願いします」
それ伝えるとそのまま背を向け帰っていった
「ただいま帰りました」
そう言い終わると自室に戻った
今日の進捗具合を計算すると思わず笑みが溢れ出てきた
「本当に新大陸まであと一歩になりましたね」
しかし 本当に今日は進歩した まさか彼を雇う事が出来るとは思ってもいなかった
ムルタザク マドカ 伝説とまでは言わなくとも
非常に名高い傭兵だ 一般庶民までは知られてこそないが少しでも傭兵業を齧った者や依頼を少しでも考えている者なら誰でも知る程の逸材 噂によると超人の領域に踏み込んでいるそうだ
ムルタザクの2段ほど下の傭兵を雇えたら良いと思っていたが法外に安い値段で盗賊団の壊滅に向かったと聞いて それで鬱憤が溜まっている状態なら3000万で確実に長期護衛を雇えるかもしれないと睨んだ訳だが成功した
絶対にこの気を逃しては行けない
そう決意し 後日に向けた準備をした
街の西側にある繁華街の奥の方にある格式が高そうな店に黒髪の青年が入っていった
その店は完全予約制 全席個室に防音の魔具付きでよく密談や密会に使われる
店員に案内されて入った個室に1人の少女が座っていた
「どうぞ お座り下さい」
金髪の少女はそのまま伝えた
「今回はありがとうございました 依頼内容は私を新大陸まで連れて行くのとその新大陸での護衛です」
「そうか それに3000万か? 少し高いだろ」
「そうですか? まぁ 期限も長くなると思いますしそれに…」
「それに?」
羽織ったマントのフードを取りながら言った
「私はネイラ セリオンです ご存知かと思いますが親が…」
彼女の親は親バカで有名だ
「へぇ 領主のご令嬢様かよ 娘が新大陸へ行こうとしてることを伝えたら報酬金貰えそうだな よし 店員に頼んで憲兵を呼んでもらおう」
そう言いながら 店員を呼ぶベルを鳴らした
少女…ネイラは それを見てあたふたしている
「どのようなご要件でしょうか」
「ドリンクを1つ あと 肉の盛り合わせと鮟鱇の肝を」
ネイラの方を向きニヤニヤと嗤いながら注文した それを聞いたネイラはずっこけそうになっていた
「こうゆうことはやめてください!」
机を叩きながら顔を赤くしたネイラが睨んでくる
「まぁ いいや で? 依頼についてだが 受ける ここまで美味しい話はそうそうない」
「今から行けますか? キルヤに」
「行けるが 急過ぎない?」
「えぇ 友人の協力の元 彼女と2泊3日で勉強会をしていると親には言っているので
ちなみに今日 親は会食で 友人は新大陸の面白い物を持ってくる条件で交渉しました」
「なら 顔は大丈夫か? お前の顔は結構有名だぞ? 特にキルヤ家はセリオン派閥だろ 見送りとかに来た侯爵家の者に見られたら一発で終わりだろ?」
セリオン家は数代前までは立地のいいだけの無能貴族と言った印象だったがネイラの父が
制度や税などを整えて1代で派閥を作るまで成長したらしい
キルヤ家はそんなセリオン家の変化にいち早く気好き まだ基盤が出来ていない段階で取り入ったそうだ だからかセリオン派閥とキルヤ家はとても仲が良い 確かネイラの兄の嫁はキルヤ家の者らしい
「それなら大丈夫です!!」
胸を張りながら懐から眼鏡を取り出す
「これでフードを被れば大丈夫でしょう」
まぁいいかとムルタザクは納得した
ムルタザクが少し買いたい物があると言って
店を出て向かった場所は鍛冶屋と雑貨屋が混ざったような店だった
「おい ギルバード 起きてるか?!」
ムルタザクの声を聞いてのっそりと中年男性が出てきた
「煩い起きてる で? なんだ?」
「あれまだあるだろ?魔玉」
魔玉とは主に武器を魔具にするための物で
魔力と術式を篭めた慧水晶を専用の孔に嵌めて使う
「あぁ あれ? 買えるようになったの? 800万Jするやつだけど」
「あぁ まあな あと600万のやつもだ 」
そう言うと ポイッと紙袋をギルバードに投げた
「はいこれ 絶対無くさないでよ」
ニヤケを抑えきれない様子で小包を取り出した ギルバードから丁寧に梱包されたビー玉大の珠を受け取る
「いやー 買えて良かった」
買ったばかりの珠を日光で透かすように眺める
「早速嵌めるわ」
どこらかともなく取り出した巨槍に魔玉を嵌める
「…それ なんの槍ですか?」
恐る恐ると言った感じで驚愕の表情のネイラが尋ねた
「20年だったが10年だったか忘れたが まぁそんぐらいの時に新大陸から流れてきた巨獣の角を加工したやつだ くっそ高たった」
20年前に新大陸への関心を集める原因の1つである巨獣、それは20mを超える体躯に10本の角が生えた鯨と熊を足して2で割ったような動物で角が余りにも硬くを加工するのに7日かかったそうだ そんな角で出来た槍となると次元が違う値段になってくる
「………幾ら…でしたか?」
「億ぐらいかなこれでもめっちゃ安くなったんだよねぇ 加工した奴も知り合いだし 仕入れた奴も知り合いだったから 値引きして貰った」
それで自分の家の家宝より高いのか
「流石にそろそろ出ないと着くことには日を跨ぐぞ?」
寄り道をした人に言われて少しイラッときたネイラだったがそのまま馬を借りに向かって行った
「そういえばなんの魔玉だったんですか?」
「ん~ 秘密」
「………そうですか」
メタロバレーナ 通称巨獣
鯨と猪を混ぜたかのような魔獣
20m程の体躯で金属質の甲殻を持つ
食性は雑食と考えられ口先にある20cmほどの細歯と5m程の犬歯 門歯 硬く岩石も噛み砕く程の臼歯をもつ 角は10本生えており非常に硬く加工をするのに9日かかりヤスリや杭は30個程壊れるほど硬い
ちなみに魔獣と獣の違いは 魔力の有無です
旧大陸にも魔獣は生息しているがそこまで強くは無く魔法を使えるだけの獣です 例えば土魔法で地面を泳ぐ魚程度しかいません
しかし 特異個体と呼ばれる個体は強力で全ての魔獣から生まれる可能性のある一線を覆す程強い個体は討伐隊が組まれる事もあります 人間も魔獣です
尚1番強く発展している魔獣は人間です
上の設定を考えたのは設定中の友人の為長くなりましたがご了承ください




