『雷光のケモノ』 終
翌日。
昨日までの雷雨が嘘のような快晴。
勿論、雷獣・・・っていうか、鵺が去ったから。
残った雷獣の子供は、依子ちゃんと共に居る。依子ちゃんの使い魔的な感じで落ち着いたからだ。
まあ、依子ちゃんも『悪魔のコイン』があった所為で、多少の魔力を持っちゃっていたとはいえ、使い魔を持つには少なすぎる。
千佳ちゃんと同じく、定期的に『霧島華音』に通う事で其れを補う事になった。
・・・元々週1位で遊びに来てるから、いつも通りなんだけどね。
とまあ・・・そんな感じで、雷獣の一件は解決した。
解決したんだけど・・・
・・・
・・・
・・・
私の心は、雷雨の後の快晴の空のようには晴れない。
痛感した。私のチカラ不足ってヤツを。
楓ちゃんの時、そして鵺の時。私のチカラは通用しなかった。
いや・・・私のチカラなんかじゃない。
華音さんの生まれ変わりってだけで、華音さんのチカラの一部を借りる事が出来るに過ぎない私。
其れを私自身のチカラだと勘違いして・・・
もし、もしも楓ちゃんや鵺が完全な敵として、襲いかかってきていたら・・・
・・・私は死んでいる。2回も。
(どうした?香奈。浮かない顔だな。)
「かのんさん・・・」
(悩んでいる事は・・・己のチカラ不足ってところか。)
「ほんと、かのんさんはエスパーか何かですか?」
(何回も言ってるだろう?香奈はわかりやすいんだ。)
本当にかのんさんには敵わない。何でも分かってしまう。
「なら、私がどうしたいかも・・・分かります?」
(おおよその見当は付く。)
(アテがある。いざとなったら花子も居るんだ。コチラは任せておけ。)
「アテって言いますと?」
(狐のところだ。)
「桜井さんのところ??」
「桜井さんに修行を付けて貰うって事ですか??」
(まあ、それもあるが、狐の師匠がカナリ優秀なんでな。)
(そうだな・・・香織と一緒に行ってきたらどうだ?あいつも修行中の身だしな。)
「香織ちゃんと・・・はい、分かりました。」
「コチラの方は宜しくお願いします。」
こうして私は、てうしを離れ、修行に出る事になった。
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次回更新は、第5章『ヨウコの修練場』になる予定ですが、1月から忙しいので、一応、1月中の更新予定って事になります。




