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第十四話 術後経過
「うむ、大きな問題はない。というか…すごいね君は。」
しきりに驚いた様子のマルボウ先生。
「今まで何万人と手術してきたがここまで経過が良好な患者は見たことがない。いや、良好などと生温い。術後の腫れも微々たるもの、熱もない、吐き気もない、あれだけの手術をしたというのにまるで手術などしていないかのようだ。正に神に選ばれし肉体。」
先生の肉体という発言が非常に気持ち悪かったがそれ以上にそんなリスクがあったならなぜ先に言わなかったと怒りがこみ上げる。まぁそれも作戦というやつなのだろう。納得はできないが。
「で、どうだったね?学校は?」
不敵な笑みを浮かべる先生。きっと彼の想像通りなのだろう。みんなに可愛いと言われ、好意の視線を向けられさらに好きな男にも声くらいかけられたのではないか?そう思っているに違いない。
「概ね良好です。」
先生はその一言で全てを理解したのか満足そうに頷きこう言った。
「ではこれから引き続き究極の美女になるための手術を受けてくれるんだね?」
当然来るであろう質問。数秒間の沈黙。
「はい。」
最早断れるはずがなかった。私はすでに自分の美しさと先生の神をも冒涜する技術に呑まれていたのだ。




