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手紙
「何があったの。」
照は部屋に入るなり私に詰め寄る様に言ってきた。
「朝来たらみゆがいなくて、代わりに机の上に手紙が置いてあったんだ。」
「手紙?」
「そう。私宛のものと、照ちゃん宛のもの。」
「なるほど。それで飛鳥の手紙にしばらくいなくなるって書いてあったんだ。」
「うん。」
「私宛の手紙はどこにあるの?」
「まだ、机の上に」
「わかった。まず手紙読んでみるね。」
「うん。」
そう言うと照は足早に中に入って行った。
その様子から照も相当慌てているのだと気がついた。
「この手紙?」
「うん。」
照はみゆから手紙を取り出し読み始めた。
私のものとは違い封筒の中には何枚もの便箋が入っていた。
ため息や独り言をしながら、照は手紙を読んでいった。
しばらくして読み終わると、照は一言誰に言うわけでもなく呟いた。
「抱えすぎでしょ……」
私は反応していいのかダメなのかもわからず照をじっと眺めていた。




