私の道
『集中できないなー』
照は授業を受けながらぼんやりと考えていた。
『上手くいって欲しいよなー。せっかくだし。』
いつもならイラストの事を考えていればあっという間に過ぎていくような授業だったが、今日は心がまとまらなかった。
『まぁ、飛鳥なら大丈夫か。みゆもいるし。』
『今頃、飛鳥はどうしているんだろう。』
『今日は休んだほうがよかったのかなー。』
考えることは無限にありとめどなく思考が巡る。
出来るだけ最善を尽くしてきたつもりではあるが、どうしても不安になってしまう。
それに自分の行動が誰かに悪い影響が出ていないかと考えると頭が痛くなる。
『私は飛鳥が好きだけどそれ以上に絵を描いていきたい。』
飛鳥と疎遠になった時、私は今後の人生を絵を描くことを優先すると決意した。
だからこそ朝の決断に至ったのだが、目の前で飛鳥に言われると心が揺れた。
『間違っていない。』
『間違っている。』
心が無限に揺れる中、気付くと放課後になっていた。
「てるー。」
「どうしたの。」
いつも連れんでいる同級生が声を掛けてきた。
「今日、放課後開いてない?」
「ごめん。今日はちょっと……」
「え?なにがあるの?」
いつもは簡単に引き下がるはずなのに、今日は珍しく食い下がってきた。
その雰囲気から今日は付き合ったほうがいいように思えた。
「えーと……」
「今日くらいは付き合ってよー」




