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許可
「何にもない部屋なんだね。」
照は入ると一言そう呟いた。
「うん。引っ越してきたばっかりだし、そもそもあまりものとか必要ないかなと思って。」
「ふーん。生活しづらそうだけど。」
「そうでもないよ。」
みゆは終始照と談笑しながらここまで来た。
少しの嫉妬心を抱きながらもこの先どうなるのか緊張しながら、二人の後ろを歩いていた。
それにしても二人は思っていたよりも何倍も仲良く歩いていたが核心である一緒にVtuberをやることに関して話題には上がらなかった。
「それじゃあ早速だけど本題を離そうか。」
照は坐ると真っ先にそう言った。
「うん。何の話なの?」
「私もVtuberにさせてくれない?」
「え?」
「ダメ?」
「ダメとかじゃなくて、急だから。」
「そうか。まずは説明しないとだよね。私、将来イラストレーターになりたいんだ。」
「そうなの?」
「そう。まぁ色々あって今は周りには言ってないんだけどさ。」
「でも、なんでそれがVtuberになりたいこととつながるの?」
「うーん。一言で言うと早くイラストレーターになりたいんだ。」
「わかった。いいよ。」
「それに手伝う条件として……え?今、なに、いったの?」
「いいよって。一緒にやろう。」




