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月
深夜の密会はそれから数年続いた。
私はみゆのあの時の笑顔の意味も分からないし、なぜ深夜に外を出歩いていたのか明確に説明できるわけではない。
ただ、なんとなくあの時の笑顔を理解できるような気がしていた。
前と同じく変な距離感で喋っている事は変わらなかったが前よりも何倍も親近感を感じた。
「それで、何が言いたいの。」
りなは私の話を一通り聞いた後話を打ち切るように話した。
「それともなに。自慢でもしたかったの。」
「そんなつもりじゃなくて……」
「じゃあ、どんなつもりなの。」
「私にとってみゆは月みたいな存在だったから……。」
「月?」
「そう。闇夜に煌々と照らす月みたいな存在。りなさんも私と同じようなものを感じているのかと思って。」
「一緒にしないでよ。」
りなはイラつきながら答えた。
「じゃあ、りなさんにとってみゆはどんな存在なの?」
「……太陽。」
「太陽?」
「そう、自分を燃やして犠牲にして必死に周りを照らす太陽。」
「太陽……」
その言葉を聞いてりなもみゆの事を見ていているのだと気が付いた、その表現方法が私とはまるっきり違うだけで実は私と近いのだと感じた。
「じゃあ、りなさんはみゆを守ろうとしていたんだ。」




