深夜
私が小学校4年生だった時の9月
深夜2時2分。
私は皆が寝静まったのを確認して私はひっそりと家を出た。素足な事で足の裏からアスファルトの冷たい感触が伝わる。
このまま、どこまでも歩いて行ってしまいたいと思いながら当てもなく歩く。ここ2週間ずっと私はこの時間に家を出ていた。誰にも知られたくないと思い自然とこの時間になり、靴が無い事からいないことがわかるといけないと考え、裸足で外を歩いた。
非日常感を纏い跳ねるような気分で路上を歩いた。いつも通学路で歩かないような道を歩き、誰にすれ違うこともなくふらふらと歩く。普段歩かない道を歩いているといつも通り過ぎる公園前にたどり着いた。
公園の中は砂地で足を切ってしまいそうなため避けていたが、今日は歩き疲れたこともあるので中のベンチで休もうと中に入っていった。
『ギィーギィー』
中から聞こえてきた音に思わず私を姿を隠した。
音のする方向を見ると、ブランコに乗る自分と同じ背格好の少女がブランコに乗り、ゆっくりと漕いでいた。月尾に薄く照らされる少女は儚く可憐で見惚れてしまっていた。前後にゆっくりと揺れる少女に見惚れている内にあることに気が付いた。
最初、ブランコに乗っているのは今まで見たことない人だったと思ったのだが同じクラスメイトの鏡みゆだった。ブランコに揺られるみゆはいつもの教室の姿とは違って見えた。その姿に気付くと俺は声を掛けていた。
「あの。」
「え?」
「みゆさんですか?」
「飛鳥ちゃん?」
「なんでこんなところにいるのかなと思って。」
みゆは何とも言えない表情で笑った。




