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スキルの限界を突破しろ!~覚醒チートでレベルMAX~  作者: ラズベリーパイ@天安門事件


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僕も魔法を教えてもらえる

 今回はリリルがアリサに教えてもらうのは、氷の魔法らしい。

 ただこの魔法はちょっと変わっていて、戦闘というよりは“補助”に近い能力であるらしい。

 

「“満つ氷の縛り”」


 リリルが小さく呪文を唱えると、周りに水は落ちる。

 この量は魔法に使う魔力の量によって制限できるらしい。

 また、目的の場所にも飛ばしたりできるようだ。


 この水はとても冷たく、一見水のように見えるが対象物に当たって、好みの状況で氷へと変化して相手を足止めしたり、体を重くさせて逃げにくくしたり、温度を下げることで活動を鈍らせたり……といった事に使えるらしい。

 ただ僕もこの魔法は知らなかった。

 教えてもらおうかと思っていると、


「す、凄い、流石はアリサ先生です!」

「ふふふ、そう、私は優れた魔法少女なのよ!」


 リリルの言葉にアリサが調子に乗っている。

 リリルは素直なので、目を輝かせていて、そしてアリサはドヤ顔な所も、見た目も相まって二人とも可愛い。

 束の間だがほのぼのしてしまった。


 でも魔法少女……こういうと杖をもって攻撃したりする、変身ヒーローの女の子版のイメージが僕の中ではイメージされてしまって何となく不思議な感じだ。

 ただこの世界は本当に魔法がある世界なので魔法が使える女の子は皆、魔法少女だなと思う。

 ここは不思議な世界だと、今更ながら僕は思った。


 と、そこで、


「“満つ氷の縛り”」


 リリルがそう呟いて、小さな水の塊ができる。

 けれど魔力の注入やそういった操作に慣れていないらしく、呼び出した球状の水はすぐに、とげとげがいっぱいついたような球になって地面に落ちる。


「うん、すぐにここまで出来るなんて……貴方には才能がありそうよ。私ほどじゃないけれど」

「は、はい」

「この調子で頑張るのよ!」


 といった話しているのを聞きながら僕は、少し考えてから、


「あの、僕にもこの魔法を教えてもらえないでしょうか」

「……うーん、タクヤは教えたらすぐにできそうな気がして、私自身があまり納得いかないけれど……まあいいわ。きっとこれが“嫉妬”という感情ね! これをばねに私は頑張れそうだから、教えてあげるわ」

「あ、はい、ありがとうございます」


 どうやら前向きな子ではあるらしい。

 それはそれで、アリサに対する好感度が僕の中で上がった気がする。

 ただそんなに簡単にというが……僕としては逆に、どう“失敗”すればいいのかが分からない。


 先ほどのリリルのように氷を生み出す方向で使えば、離れた場所で氷として攻撃もできる気がする。

 この能力では“応用”がどの程度できるのだろうかと、ふと僕は疑問に思う。

 失敗から生み出された果実は僕は手に入れることが出来ない。


 そう思いながら、この魔法をいつものように覚えてしまう。

 そこで気づいた。


「あ……」

「どうしたの?」

「いえ、何でもないです」


 そう僕は答えながらこの魔法の更に進化した魔法で、先ほどのリリルの使ったような氷を作り出してその場に落として攻撃する魔法があるのに気づく。

 そして敵に当たった瞬間に凍らせる方が“難易度”が低いらしい。

 どうやらリリルは一つ上の高ランクな魔法を使っていると言えるようだ。


 でもとりあえず教えてもらっている立場なのでそれ以上は黙っていることにしている僕だけれどそこで、再び幾つもの火柱が村の方で上がったのだった。


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