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流行病

 回復魔法をする人間が確保できないのでその方法を使えないらしい。

 けれど逆に言えば、その回復魔法が使える人間がいればそれは出来るという話に。

 と、そこで母が、


「戦闘なのに回復魔法使いがいないの? 昔は一緒にそう言った回復やけがの治療をする魔法使いがいたものだけれど。他にも薬草や魔法薬も持って行っていたはずだわ」

「彼等は私達の様子もある程度見ているようなのです。……それまでは本当に普通の生活を営んでいるようですが……ある時を境に、まるで突然とりつかれたように変わってしまうようなのです。そのため、私達がそう言った手を取る前に攻撃を去れr事も多く、また、最近都市では奇妙な流行病があり、回復系の人手が不足しているのです」

「流行病? そんなものがあるの?」

「風邪のようなものですが、悪化すると動けなくなってしまう病気で……数回、回復魔法をかけないとなかなか治らないようなしつこい風邪のようなものです。まだその原因が分かっておらず、治療に使えそうな薬草や薬も特定できていないため、ほぼ回復魔法だよりになっています」


 そう話すのを聞きながら母が、


「魔法でその風邪がはやらせられている、という事はないの?」

「その可能性も含めて発生源を特定しようとしているのですが……“蛇の果実”が都市でも現れている関係で、そこまでは確認できない状況です」

「“蛇の果実”を作った“邪教”がその原因を特定させないようにしている、とか?」

「それも考えましたが、まだ推測の域を出ていません。それに、お恥ずかしい話ですが我々の中からも“裏切者”がいて情報を流しているようなのです」


 それを聞きながら僕は、先ほど攻撃されたあの人達を思い出した。


「それは僕達を今朝襲っていたあの人達なのかな?」

「そうでしょうね。昨日のうちに、何処にすんでいるのかも全部書いていただいてその時に魔力波長も登録して、どの程度の能力があるかも検討をつけて、ではスカウトも兼ねてお話を……といった事務処理などをしていたら先を貸されてしまいましたからね」

「……あの時魔力を見ていたのですか」

「ええ、味方に引き入れる相手の情報は多ければ多い方がいいですから。でも、貴方のその能力は、どれにも引っかかりませんでしたね」


 マリンがそう言って僕に微笑んだ。

 そして僕は隠しすぎても怪しまれてしまうと気付いた。

 しかもこのマリン勘が鋭いし……。


 そこで母がため息をつくように、


「……そうなってくると、そういったものに変わってしまう前の状態ですでに、町や村に潜伏している可能性もあるわけね」

「それは……そうです」

「見分ける方法は?」

「今の所は変貌した後でなければ無理です。……あの“蛇の果実”そのものをtレに入れればやはり状況も変わるのでしょうが、今の所は難しい」


 そう嘆息するようにマリンが言う。

 そこで目的の村が見えてきた。

 僕達はじゃあ治療かなと思っているとそこで、轟音とともに村の方から火柱が上がったのだった。


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