畑仕事
次の日の朝は、パンとスープに卵焼き、といった朝食だった。
今日もまたいつものように、畑仕事をしてから、学校に通う。
小さな村とはいえ、ここ周辺の村の子達が集まる学校があるのだ。
この世界の事は何も知らなかったので、暗記は大変だけれど学校に通えてこうやって勉強ができるのは良かったと思う。
もっとも、この村も含めて、中古の教科書を使っている人も多いが。
もちろん僕も、メメル姉ちゃんのお下がりです。
そしてこの世界の偉人の顔に落書きがされていたりするのは、お約束なのかなと思ったりします。
といった事を思い出しながら僕は畑に向かいます。
この世界の作物は僕達の世界の作物よりも育ちやすく、果実なども収穫しやすい。
ただその元気の元も魔法によるものであるらしい。
「この村、結構魔力の動きがいい場所にあるらしいんだよね」
と言ってもこの程度ならそこまで真剣にすみたいと考えるほどでもない程度に、ありふれている場所ではあるが。
そう思いながら僕は魔法で水をそこら中に撒く。
この才能があるかないかで、農家になれるかどうかが決まってしまうと言っても過言ではない。
更に僕はこの魔法の進化形も全て知っている。
だから単純な魔法に見せかけて、栄養のたっぷり入った成長しやすくて美味しい水を撒くのである。
他にも、虫とのささやかな戦いなどもあったりするがおいておくとして、そうして手入れをして家族とともに家に戻る。
そこで僕は家の前に数人の魔法使いのような黒ローブを着た人物達を見たのだった。




